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2019年1月21日

松原団地の歴史に関するアーカイブが見つからない

先月 (ということは既に昨年) 23日付の朝日新聞 "「松原団地は歴史遺産」 開智高の研究が全国優秀賞" という記事にちょっと食指が動いていたのだが、この記事に載った以上の情報が見つからないので、ずっと書きそびれていた。

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「東洋一のマンモス団地」 と呼ばれた埼玉県草加市の松原団地の歴史について、開智高校の生徒がデジタル・アーカイブを作成してウェブ上で公開、その活動報告レポートが 第12回全国高校生歴史フォーラム」で優秀賞を獲得したのだという。なかなか面白い試みをしたものだと思う。

どうしてこの記事が目に留まったのかというと、実は私は学生時代(1970年代前半)に、この松原団地にある学習塾で講師のアルバイトを 2年以上続けたことがあったからだ。学習塾は団地の集会所を借りて、週 2回開かれていて、私は中学生に英語、国語、数学の 3教科を教えていた。とくに英語は教科書にとらわれないユニークな教え方をしていて、生徒たちには喜ばれていたと思う。

団地の最寄り駅は、当時は「松原団地前」といって、駅を降りると目の前には広大な団地が広がっていた。当時はこれが「東洋一の規模」とは知らなかったが、とにかく大規模なものという印象は強烈だった。

そして月に 1度ぐらいは、現場の集会所に着くとお通夜とか葬式とかが準備されたりしていて、学習塾は「休講」になることがあった。当時はケータイなんてなかったから、行ってみて初めてそれがわかり、すごすごと帰ったりしていた。団地内で人が死んでしまうとバイトの実入りが減ってしまうので、ちょっとガックリだったのを覚えている。

で、あまりの懐かしさに、開智高校の生徒がウェブ上に公開したという「デジタル・アーカイブ」なるものを見てみたいと思ったのだが、これが見つからないのである。「松原団地 アーカイブ 開智高校」等々、思いつく限りのキーワードで検索したのだが、どうしても見つからない。朝日新聞って、どうして記事上でそのアーカイブの URL を紹介していないんだろうか。ちょっと気が知れない。

さらに開智高校のサイトに行ってみても、それについて触れた記述が見当たらないのである。ウェブ上に公開された研究成果が優秀賞をもらったというのに、それにアクセスできないのでは、意味が半減してしまうではないか。

要するに、「優秀賞受賞」という実績が重要なのであって、その中身なんてどうでもいいと思われてしまっているのだろうか。そうだとしたら、なんだかなあという気がする。

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