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2019年2月16日

個々人に最適化したメニュー表示なんかされたら

日経ビジネスが 「客ごとにメニューが変わる すかいらーくの新システム」という記事を紹介している。すかいらーくは、現在展開中の「マルチブランドアプリ」というスマホ向けアプリを使って、それぞれの顧客のデータ履歴から情報を蓄積し、個別に最適なメニューを表示できるようにするのだそうだ。

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各テーブルに置く「デジタル・メニューブック」と連動させて、それぞれの顧客に「オススメ・メニュー」を表示するという。来店時刻や天候・気温、季節、店舗の立地なども考慮して最適のメニューを提案するだけでなく、客単価を引き上げるために、一定の時間が経てばデザートをすすめるなんて、「余計なお世話」までするらしい。

要するに「顧客のニーズにきちんと対応するため」というよりは、「より効率的で利益率の確保できる仕入れや商品提供を行うため」ということなのだろうから、下手すると「つまらないメニューになる」なんて逆効果だってあり得るだろう。ニュースでは「プライバシーを見透かされるような居心地の悪さを感じる」なんて反応まであるらしいし。

ところで私は 2年ぐらい前から肉食を止めたので、外食をしようとすると「メニューの選択肢がないなあ」とつくづく感じている。街でレストランに入っても、軒並み肉メインや肉の入ったメニューばかりで、それを避けようとすればパンとサラダぐらいしか食うものがなく。それがいやならば蕎麦屋に入るだけだ。

地方出張の時など、すかいらーくホールディングスの運営する「ガスト」みたいな店に入らざるを得ないなんてこともあり、そんな時は煮魚定食ぐらいしか食うものがない。それを繰り返したら、そのうちガストに入っても私向けには、他のメニューが全然表示されないなんてことになるに違いない。

ドリンクバーでもホット・コーヒーを何杯かおかわりするだけで、他の飲み物は飲んだことがないなんていう私のような客が増えると、飲み物の種類が減ったりするのだろうか。個人的にはその方が面倒がなくてありがたいぐらいなのだが、店にしてみれば、運用を間違えると「両刃の剣」になるだろう。

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