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2019/02/15

今どきの 「ぶっきらぼう」

最近若い知り合いに、「転職で面接を受けるんですけど、親戚に 『ぶっきらぼうな態度は直した方がいい』 って言われました。でも、『ぶっきらぼう』 って何ですか? どういう感じなんですか?」なんて質問された。簡単に説明してあげたのだが、彼自身はあまり身に覚えがないようだった。

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確かに彼は、私の前では決してぶっきらぼうという印象はない。もしかして家族や親戚の前だと、ついそんな感じになってしまうのだろうか。それより何より、彼が 「ぶっきらぼう」 という言葉の意味を知らなかったことの方が私には驚きだ。最近の若い人は、こうした類いの日本語に弱いのかもしれない。

上の画像は、LINE STORE で 「ぶっきらぼうなおとこ」 というテーマで販売されているスタンプの一部である (参照)。「めんどくさがりで、ぶっきらぼうな男がダルそうに返事する。温かみのある手描きで使いやすく、とりあえず返信しとくかって時に役立つ! 表情豊かなくせ毛の (ハゲてない) 男」 と説明されている。

「ぶっきらぼう」 というのは、どちらかと言えば無表情なやつと思っていたのだが、最近は 「表情豊かなくせ毛」 という 「ぶっきらぼうの新イメージ」 が登場しているようなのだ、多少は愛嬌を交えないと、ぶっきらぼうも生きづらくなっているのだろうか。

ちなみに 「語源由来辞典」 によると、 「ぶっきらぼう」 は 「打っきり棒」 から転じた言葉だが、それが具体的に何を指すかということに 2通りの説がある。一つは 「水飴を煮詰めて回転させながら、引き延ばして切った白い棒状の飴」 で、その素っ気ない様から 「ぶっきらぼう」 に転じたというもの。

そしてもう一つは、単に 「ぶっ切った木の切れ端」 であるという説。丁寧に切られたものに比べて愛想なく見えるからだという。まあ、どちらも 「ぶっ切っただけ」 ということに関しては共通するから、まあ、そんなところなのだろう。

「ぶっ」 という接頭語は 「打つ (ぶつ)」 が促音化した接頭語なのだそうで、「ぶっきらぼう」 の他にも 「ぶっ飛ばす」 「ぶっ倒れる」 などがある。「ぶち」 の撥音化による 「ぶん」 では、「ぶん投げる」 「ぶん殴る」 などがあるという。「ぶち」 そのものには 「ぶちのめす」 なんてのもあるよね。いずれにしても穏やかな言葉じゃない。

「表情豊かなくせ毛」 ってのは、どちらかと言えば本来の 「ぶっきらぼう」 を多少モディファイした、「21世紀的変化ワザ」 ということになってしまうのだろう。言葉も吟味して使わないと、受け取り方が微妙にずれてしまう可能性がある。

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