米朝、辺野古問題のお粗末
もうだいぶ前から続いているんだけど、「米朝会談」とか「米朝協議」とかいう文字を見ると、トランプと金正恩の顔なんかより、今は亡き桂米朝師匠の顔が思い浮かんでしまう。これはきっと私だけではなく、落語ファンのほとんどはそうなんじゃないかと思ってしまう。
本当にこればかりはどうしようもない。「ついに次の桂米朝を決めるのかと思ったら......」なんていう反応がネット上で乱れ飛んでいることを見ても、やはりあんな 2人が会って話をするより、米朝師匠の噺の方がずっといい。
それからもう一つ、こっちは音声情報の話なのだが、ラジオなどで「辺野古の埋め立て」なんかの話を聞くと、当然ちゃんと真面目に考えはするのだが、一方でちょっとむずがゆくなってしまっていた。というのは、江戸時代の艶笑小咄にこんなのがある。
商家の年頃の娘が庭で行水をしていると、塀の節穴からそれを覗いていた男が自分のナニをその節穴にツッコんだ。それを見た娘が、「あれ、あんな所にきのこが…」 すると行水の世話をしていた下女が「お嬢様、あれはきのこではなく、塀に生えているので『へのこ』でございます」 (参照)
全国版のニュースで女性アナウンサーが平気で「へのこ問題」なんて言うのを聞くと、ちょっと前まではなんだかこちらが困っちゃってたよ。さすがにもう慣れたけど。まあ、既に「古語」の範疇に入っていて、現代語としては使われない言葉でよかった。ただ私は、昔から古語に親しみすぎてるんだよね。
というわけで、米朝、辺野古問題のお粗末。炎上なんてしないように祈る。
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コメント
こいつぁ粋な小話だね! それにしてもなんでアメリカのことを米国っていうのかな。アメリカじん、コメはあんまりくわないよね?( ̄ー ̄) ぼくなんか「べいこく」って聞くと「米穀手帳」を思い出しちゃうよ(←焼け跡派かよ!)
投稿: 太陽系調査員のうさぎマリオ | 2019年3月 6日 23:37
太陽系調査員のうさぎマリオ さん:
「亜米利加」(アメリカ) 説と、「米利堅」 (メリケン) 説があるらしいですが、私は後者が好きですね (^o^)
投稿: tak | 2019年3月 7日 00:07
ずっと以前の記憶ですが。
フィリッピンの「マラカニアン宮殿」を発声する女子アナウンサーが、ちょっとはにかんでいた様子を妄想していたなぁ。
しかも、「マラ、マラカニアン宮殿」と言い直したときなんかにゃぁ!
投稿: 乙痴庵 | 2019年3月 7日 09:09
乙痴庵 さん:
あはは (^o^)
投稿: tak | 2019年3月 7日 16:56