« 「平成最後の昭和の日」にちなんで | トップページ | 「怪獣ラドン」が "Rodan" である理由 »

2019年4月29日

「昭和生まれのじじい」の世の中になる

平成が明日で終わり、明後日からは令和という元号になる。新しい元号が前もって知らされているというのは初めての体験だから、なんだか明日がプチ大晦日みたいな妙な感覚だ。

2020

ところで自分の生まれた昭和は、令和からみれば 2つ前の元号ということになる。昭和生まれの自分の子どもの頃の感覚からすると、大正生まれはオッサンで、明治生まれはじじいだった。すると令和生まれの子供たちが物心つく頃には、平成生まれはオッサンで、昭和生まれはじじいということになる。かなわんなあ。

ところで、上の画像は国立社会保証・人口問題研究所というところがつくった 2020年の日本の人口ピラミッドで、クリックで拡大表示される。ちょっと前までは日本の人口ピラミッドは「つりがね形」なんて言われていたが、今となっては下の方がすぼまった「つぼ形」となっている。

上の方で左右の広がりの大きいのは、70歳を超えたあたりのいわゆる「団塊の世代」である。そして私はその団塊の世代のすぐ下だから、自分では「団塊の世代の尻尾」なんて言っている(参照)。

さらにその下でもう一度左右に膨らんでいるのが、40代後半の「団塊の世代ジュニア」だ。こうしてみると、昭和生まれの世代というのはやたら分厚い。それ以下はどんどんすぼまる一方で、なるほど都会を別とすれば、街を歩いても年寄りばかりで若い世代が見当たらないわけだ。

20歳以下の若年層は減る一方だ。あと 20〜30年したらこの少ない日本人が、団塊の世代ジュニアより上の年寄りたちの尻拭いを必死にしなければならない。分厚い昭和生まれの重石が減って若い層の負担が軽くなる 2060年ぐらいまでは、日本は経済的には浮上できない。

私はそれよりずっと前にあの世に行って、日本は「平成生まれのじじい」の世の中に移っていく。

 

|

« 「平成最後の昭和の日」にちなんで | トップページ | 「怪獣ラドン」が "Rodan" である理由 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

さらに悲しいことに、団塊ジュニアが高齢者になったころに高齢化率38%ほどのピークを迎え、出生率が変わらなければその数字はずっと変わらないのだそうです。グラフの壺が、まるで轆轤(変換したら出ましたが、凄い字ですね)で回しながら周囲をどんどん削り取っていくかのように細くなっていく、恐怖すら感じる人口グラフの変遷を見たことがあります。
ちなみに高齢化率は7%ごとに区切って呼び方が変わるので、65歳以上が7%以上で高齢化社会、14%以上で高齢社会(化がとれる)、21%以上で超高齢社会(イマココ)となっています。38%になったら超超超高齢社会とか言うんですかねw
くわばらくわばら。

あ、調べたら2017年に27.7%だそうで、多分もう28%以上の超超高齢社会になってそうです。

投稿: らむね | 2019年4月30日 01:27

らむね さん:

おそろしい数字でありますね。

団塊の世代と団塊の世代ジュニアがあの世に行くのは、多少の緩和要素なんでしょうが、焼け石に水程度のことなのかもしれません。

ただ、焼け石に水でも、焼け石にマグマよりはいいかと (^o^)

投稿: tak | 2019年4月30日 14:33

昔、一緒に働いていた女性は1966年に出産予定の子供を中絶したと言っていました。
マスメディアが馬鹿げた迷信を広めてしまった結果ですね。
前年に比較して25%出生数が減少したそうです。
グラフにしっかり見えていますね。

前回の1906年は4%の減少だったようです。
来る2026年にはこのような馬鹿げた迷信を広げない様に願いたいものです。
もう、こんな迷信に影響を受ける人はいないと思いますが。

投稿: ハマッコー | 2019年5月 1日 23:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「平成最後の昭和の日」にちなんで | トップページ | 「怪獣ラドン」が "Rodan" である理由 »