「いい人要素」と「デキる人要素」
昨日の記事、「下手に大臣なんかになっちゃったから」の、ちょっとした続き。コメント欄にハマッコーさんが 「蓮舫さんは『辞任した理由を教えて欲しい』とまだ鞭を振っている。この人も困ったもんだ」 と書かれていることに刺激されて、ここまで書きたくなってしまった。
私は蓮舫さんの桜田さんに対しての姿勢に関しては、自分のブログで次のように書いている。(参照)
鞭を手にした女王様の如き鋭い眼光で、哀れな子羊を一片の容赦もなく責めに責める。まさに 「ドS 体質」 丸出しだ。この役者っぷりが鼻につきすぎて、田舎の小芝居を見ているような、もの悲しい感覚に襲われる。
私は桜田さんに関しては、決して「悪い人じゃない」と思っている。昨日の記事でも書いたように、「結構お馬鹿だけど、お膳立てさえしてやれば逆らわずに汗だけはかくから、実害は少ない人」である。ただ大臣の職だけは「荷が重すぎる」ということだ。ハマッコーさんのコメントに対するレスの中で、このことをもうちょっと具体的に次のように書いている。
周囲にもいますね。おとなしくニコニコしてる役どころに徹してくれていればいい人なんだけど、だんだん妙に調子に乗ってしまって、当人は無意識なんだけど、イラッとくる言動が増えちゃったような人。
こうしたタイプの人は、本当に「汗をかく」ことに徹してくれていれば、「あの人は、本当にいい人だね」で済む。しかし「いい人」と持ち上げられすぎて当人が勘違いしてしまうと、困ったことに「エラい人」になりたがってしまうことがある。すると周囲も「いい人」と持ち上げてしまった手前、「なんだかなあ」と思いつつもある程度まではお付き合いしてしまう。
そして幸か不幸か、実際に「エラい人」になりすぎて「いい人要素」だけでは完全に荷が重いというところまできちゃうと、これはもう、悲劇としか言いようがない。桜田さんの場合は、その典型例である。
「ただの人」だった頃は笑って済まされるようなご愛敬でも、 「エラい人」の発言としてはことごとく「イラッとくる」ものになってしまう。基本的に自分と周囲の数々の「勘違い」が重なった、「瓢箪から駒」的結果としての「エラい人」というポジションでしかないのだからどうしようもない。
一方、蓮舫さんは「デキる人」というタイプである。当人にしても、「私はデキる女」と思っているだろう。ただ、ちっとも「いい人」じゃないから、桜田さんみたいなタイプにはことさらに「イラッとくる」ということになる。それで「鞭を手にした女王様」という本性をさらけ出す。
つまり、「いい人要素」だけでも「できる人要素」だけでも、「エラい人」というポジションはなかなか務まらないのである。頃合いのいいブレンドが必要なのだね。
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