「令和」の単語登録は不要だった
新元号は 「令和」と決まり、ローマ字表記は "Reiwa" なんだそうだ。純粋に発音面から論じれば、日本語の第一音節に 「らりるれろ」が来る場合は ”L” に近い発音となることが多く、実際多くの人も ”Leiwa" という表記に近い発音をするだろうと思われるのだが、これをくどくど言ってもあまり理解されないだろうから、まあいいわ。
ところで、発表直後に自分の Mac (ワープロソフトは Word だが、入力システムは ”ATOK" を使っている)で 「れいわ」と入力してみると、変換候補として「例話」と「零和」 の 2つしか表示されなかった。「こりゃ、あかん」とばかり、「令和」の単語登録作業(所要時間はほんの 10秒程度)をしようとして、最後の「登録」ボタンをクリックするだけになったとたん、「既に登録されています」という表示が現れた。
どうやら ATOK の発売元であるジャストシステムがサクサクッと既存辞書に加え、それがインターネット経由で私の Mac にも反映されたようなのである。私は「令和」が未登録の状態から登録済みの状態に移行するまでのごく短時間のタイムラグを、身をもって体験したことになる。
ちなみに昭和から平成に移った 1989年は、日本で Windows の普及が加速する以前のことで、私はその頃愛用していた富士通のワープロ専用機 ”OASYS” で、自力で「平成」を単語登録した。その際、畏れ多いことながら「へいせい」と入力するのが面倒なので「へせ」で登録してしまった。それが 30年以上経た今の世まで続き、私の Mac の ATOK の辞書には、公式の「へいせい → 平成」以外に 「へせ → 平成」という登録がある。
ただ、今回は 3音節なので「れわ → 令和」なんていう登録はしていない。「れいわ」を「れわ」にしてみたところで、入力しやすさはほとんど変わらないのでね。
それよりも私としては、「平成」をとりあえず単語登録しなければならなかった時代から、放っておいても「令和」が辞書に反映されてしまう時代になったという変化の方に隔世の感を覚えてしまった。この変化にリアルタイムで立ち会わなかった人は、「へえ、ATOK って元々 『令和』という単語を知っていたのか!」なんて思ってしまうかもしれないね。
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コメント
MS-IMEでも reiwa で令和と変換されますね。
MSも頑張ってるようです。
投稿: ハマッコー | 2019年4月 1日 23:47
ハマッコー さん:
iPhone の辞書でもイケますね。
どうやら新元号を辞書に加えるのは、今や常識になったようです。
投稿: tak | 2019年4月 2日 00:44
令和
ホントだ!
きんのうは、令と和をそれぞれ変換していたのですが…。
ありがとうございました。(for iPhone)
投稿: 乙痴庵 | 2019年4月 2日 18:55
乙痴庵 さん:
「きんのう」ですか。なるほど (^o^)
投稿: tak | 2019年4月 2日 21:23