「4」と「9」の付く部屋番号を避けたがる心理
一昨日、伊予松山の某ビジネスホテルに一泊した際の部屋は「305号室」だった。エレベーターで 3階に昇ると、手前右側から 301号室、302号室と並んでいる。303号室まで確認し、軽い気持ちでその 2つ先の部屋のドアを開けようとすると、キーの形状が合わなくて差し込めない。
「ありゃ、おかしいな」と思って部屋番号を確認すると、そこは 306号室だった。305号室のキーを使っても開けられるはずがなく、右側の部屋番号を見ると、そこが 305号室だった。つまり、303号室から 304号室を飛ばしていきなり 305号室という並びになっていたのである。幸いにも 306号室は不在だったようだが、もし中に泊まり客がいたら、いきなりドアをガチャガチャやられて何事かと思っただろう。
最近はそういうことをあまり気にしないホテルも増えてきたが、古くからあるようなところでは、「4」と「9」の付く部屋番号を避けることがあり、このホテルがまさにそうだったわけだ。廊下の案内版を見ると、304号室だけでなく、309号室、314号室もないことがわかる。
3階フロアには 301号室から 316号室まであるのだが、部屋数としては 13しかない。「死」と「苦」を連想させる数字を避けるということなのだろうが、3階の上はちゃんと「4階」になっているのだからおもしろい。さらに、せっかく 「4」と「9」を避けているのに、部屋数が「13」というのもなかなかいい。
欧米のホテルでは、「13階」がスキップされて、12階の上がいきなり 14階になるところが少なくない。これも「13」という数字を忌む文化だからなのだろう。私なんかは「そんなことをすると勘違いが発生して、かえって面倒」と思う性分なのだが、人によっては「409号室なんて寝覚めが悪い」とか「13階というフロアには泊まりたくない」なんてこともあるから仕方ないのだろう。
数字で縁起を担ぎたがるのは、洋の東西を問わないようだ。
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コメント
パチンコ屋さんの台の番号も、4・9はスキップされてましたね。
(今は知らんけど)
4は幸せの四葉のクローバーだし、9は「九曜」のありがたい数字だし。
たしかに、宗旨宗派で忌避数字はあるのでしょうが、こと「4・9忌避」に関しては日本人のメンタリティなんでしょうかね。
ちなみに、好きな一桁数字は、「4」です。
子どもの頃から、ずっとですねぇ。
かと言って、宿泊時に必ず4階の部屋を取るほどではありません。
投稿: 乙痴庵 | 2019年4月20日 12:52
乙痴庵 さん:
へえ、パチンコ台もですか。そういえば、スーパー銭湯のロッカーもそうですね。
それから鉄道の座席指定券も、4号車、9号車、13号車は窓際の席が取りやすい気がします。
投稿: tak | 2019年4月20日 16:49