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2019年4月27日

背広 3着でも多すぎて邪魔くさい

私はテイラード・スーツ(いわゆる「背広」)を 3着しか持っていない。下の写真で全てである。フツーのおっさんとしては、辛うじて最低必要源というレベルだろうが、個人的には多すぎて邪魔くさい。

190427

右端は冠婚葬祭用のいわゆる「ブラック・フォーマル」で、真ん中がフツーの春夏物、左端が秋冬物だ。一番着用機会の多いのは冠婚葬祭用で、年に 10回以上着る(最近は 100%近く葬儀や法事のため)が、春夏仕立てなので寒い季節にはヒートテック下着を重ねて凍えないようにしている。

残る 2着は、年に 2〜3度着るか着ないかというところ。冠婚葬祭用が春夏物だけで済んでいるのだから、普通の背広も秋冬物を処分して春夏物 1着で済ませたいが、いかんせん着る機会が少なくていつまでも新品同様なので捨てるに捨てられず、なかなか身軽になれない。

背広がこんな具合だから、白いドレスシャツ(いわゆる「ワイシャツ」)も 2着しかもっていない。実際は 1着あれば充分なので、どちらかが擦り切れても買い足さずに済むのだが、これまた滅多に着ないのでいつまでも新品同様だ。背広もワイシャツも、確実に死ぬまでもつ。

背広やワイシャツに限らず、他の種類の洋服の数も最低限である。私はクローゼットの中がスカスカでないと、イライラしてしまう類いの人間のようなのだ。

こう書くといかにもファッションに無縁の人間みたいだが、実はこう見えても、昔はアパレル・ファッション関連でメシを食っていた時期が長かった。パリ、ミラノ、ニューヨーク発のファッション情報を翻訳してプレスリリースとして主要メディアに流したり、東京コレクションが一番元気のあった 1980年代は、プレス席という特等席で飽きるほど取材した。

今でもファッションに関しては、その辺のギャルなんかにひれ伏されちゃうほどのプロフェッショナルな知識をもっているのだが、自分自身がファッション人間になろうとは露ほども思わないのだよね。こういうのを「紺屋の白袴」と言うのだろう。

ファッションに現場として関わっていた頃は、ファッション・ショーなどで使ったメンズウェアのサンプルを毎シーズン安く(1着 700円とかで)払い下げてもらった。私は身長が 180センチ近くあり、昔はもうちょっと痩せてもいたので、自慢じゃないがモデルサイズの服を着こなせたのだよ。

ただ、そうした服はおいそれとは着るチャンスがない。そして下手にトレンディなものだから、翌年にはダサダサになってしまう。2度や 3度の着用機会のために 700〜800円払うというのは、実はコストパフォーマンスとしては 100回着る服に 3万円払うのとそれほど変わらない。

これが業界関係者だから 700〜800円というタダみたいな値段で済むが、フツーに買えば 10万円以上はザラだ。かくの如くハイ・ファッションとは客観的にはかなりの無駄遣いであり、オシャレをして人に見せつけたい、あるいはナルシシズムに浸りたいと心の底から願うのでなければ、立ち入る価値のある世界ではない。

または社会的に結構な地位に就いてしまったりすると、それなりの高級品を身に付けなければならなかったりするので、かなり窮屈なことである。私なんか一介のフリーランスだから、ユニクロの服で充分という気楽さがありがたい。

 

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コメント

takしぇんしぇい、スタンスがダンディだわ!すてき!( ̄▽ ̄)

投稿: 荒川ののうさぎ | 2019年4月27日 21:04

荒川ののうさぎ さん:

今やファッションは斜陽産業みたいになっちゃいましたね ^^;)

投稿: tak | 2019年4月27日 21:24

「スーツのこだわり、上着はダブルでサイドベンツ、スラックスは1タックで4cm裾のダブルです!」

正しい表現方法は持ち合わせておりませんが、スーツにネクタイ時代は、こんなこだわりを持っておりました。

スーツもあらかた処分したし、シャツ類は現在の労働着で、えりも袖もスレッスレで糸くず出てますよ。

ファッション「知らん博士」なので、気が楽です。

投稿: 乙痴庵 | 2019年4月29日 13:11

乙痴庵 さん:

スーツって、こだわればいくらでもこだわれるわけですが、こだわったところで「それがどうした?」になりますね ^^;)

投稿: tak | 2019年4月29日 22:03

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