北関東は取り立てておいしいものがない
北関東にはうまいものが少ないような気がする。ここ茨城県はわずかに 「常陸蕎麦」というものがあり、残る栃木県、群馬県でも、やれ餃子だのこんにゃくだのと言われるが、正直言ってあまりぱっとしない。
東京や横浜に出れば、かなり洗練されたおいしいものを食ってグルメを気取ることができる。逆に北方向に脚を伸ばして東北に行くと、各県の気候や風土に即した特産品と称するものがあり、それぞれに素朴だったり趣向を凝らしたりした料理となっている。
そこへ行くと北関東というのは、どうも「中途半端な田舎」という気がするのである。洗練された料理を提供するというイメージではないし、かといって高級な特産品を売り物にしたり素朴な田舎料理に特化するほどの地域でもない。なかなか難しいところがある。それにどうも味付けが無闇に濃すぎるようで、繊細さに欠けるところがある。
先日も群馬県まで用事ででかけ、高速道路のサービスエリアで名物っぽいお土産をいくつか買って帰ったのだが、取り立てておいしいと感じさせるものがない。「上州って、うまいものがないね」と言いたくなってしまうが、「栃木はもっとおいしくないよ」というのがもっぱらの評判だ。申し訳ないけど。
なにしろこの 2つの県は海がないので、おいしい海産物を提供できない。どうしても山のものだけになってしまう。一方茨城県は、海はあるのだが、おいしい魚を食おうと思ったら利根川を超えて銚子まで行きたくなってしまう。どうも北関東文化圏は食い物に関するこだわりが薄いような気がするのだ。
こればかりは風土の問題でもあるから、諦めるほかないのかもしれない。
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コメント
その通りです。
書かれていることは同感です。
西上州の地元では一番の旅館で食事しても、狂ったように塩辛いです。
どの料理も塩辛いのです。
地元で繁盛しているラーメン店で基本の醤油ラーメンを食べても唖然とします。明星食品の中華三昧(120円程度)の方が絶対美味いと思います。
名物?のおっきりこみ(山梨のほうとうに近い)なんて旨いとは思えない。煮干しで取った出しの中に太めのうどんと、後は適当に野菜をぶっこんだ料理です。
上州では繊細な味なんて期待しようがないのです。
何しろ海なし県ですから、魚料理をおいしく食べる文化がない。ビジホで朝出てくる鮭の焼き物は塩分が強すぎて塩を吹いて白く見えます。
帰省する度に落胆しています。
結局、県民がそれらを決めてしまっているのだろうと思います。他の二県については全く分かりません。
投稿: ハマッコー | 2019年4月22日 00:08
ハマッコー さん:
「群馬にもおいしいものがあって、それにまだ巡り会っていないだけだろう」と言われるかもしれないと思っていましたが、上州出身者がうまいものがないとおっしゃるのなら、私の実感はそれほど間違ってないのでしょうね ^^;)
確かに群馬県で食べる料理とか、お土産に買った物って、「なんでここまで不細工な味にできるかなあ?」と思うものが多いです。実感として。
投稿: tak | 2019年4月23日 07:45