「50代の男」がアセったりブチ切れたりすると
昨日の当欄で、「のぞみドア開け線路に降りた男、車掌ら連れ戻す」というニュースについて、「まさに『はあ?』としか言いようのない事件」、「『なんでそうなるの?』と言うほかなく、コメントのしようがない」というわけで、「謎の男」と書いた。
そして今日になって、初めてこの事件の種明かしが報道された。「のぞみ、新神戸駅前で緊急停止 線路に飛び降りた 54歳男逮捕 反対方向の切符所持」というのである。要するに、上りと下りを間違えて乗ってしまい、駅でもないところで降りようとして非常開閉用コックのふたを開いてしまったらしい。
ニュースによると、コックは停車しなければ作動しない仕組みとなっており、男は停車後に開いた扉から線路内に飛び降りたとみられる。とはいいながら、非常開閉用コックのふたを開いたのは列車が走行中のことであり、この男はとにかく何でもいいから、ドアを開けて飛び降りようとしたとしか思われない。
この事件の前日に起きた「容疑者の妻『止めたけど…』 遮断機の棒切断」という事件は、開かずの踏切でブチ切れた男が、ノコギリで遮断機の棒を切断して踏切に進入したというのだが、これも 50代の男である。この世代の男って、短絡的な行動に走りやすいんだろうか。
50代の多くは 1960年代の生まれで、「バブル世代」と言われることがある。彼らの多くは、初任給で高級ブランド物が買えるという贅沢を味わった。なるほど、こうした短絡的な行動を起こす男というのは、バブル期を過ごすうちに心の導火線が短くなっちゃったのかもしれない。
遮断機の棒を堂々とノコギリで切ったら、いくら何でもすぐにつかまるだろうし、新幹線から飛び降りても、反対方向の列車に乗り移ることができるわけでもない。それでも、「えーい、やっちまえ!」になるのだから、こうしたメンタリティの 50代が高齢者になったら、かなり突拍子もないボケ方をしないとも限らない。心してもらいたいものである。
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コメント
仮に反対方向に乗ってしまったとしても、線路に降りて歩いて最寄り駅から在来線に乗って新大阪に戻るより(それも「無事に」というのが大前提だけど)、諦めて新神戸まで行っちゃってか、駅員に事情を話して上りの新幹線に乗せてもらった方がはるかに早いだろうに(笑) そして「右脚を骨折しており」というのは、飛び降りたときにやっちゃったんですかね……。
私もほぼ同じ世代なので、心の導火線のメンテには気をつけないと(^^;
投稿: 山辺響 | 2019年4月18日 14:45
山辺響 さん:
年取ると心の導火線が短くなる人もいれば、際限なく長くなって、付き合っていてイライラしちゃう人もいますね ^^;)
投稿: tak | 2019年4月19日 08:13