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2019年5月 7日

Siri で遊ぶ

iPhone には Siri という機能があって、指を使わなくても言葉で話しかけて操作できる。例えば「Hey Siri、朝 7時に起こして」と言えば、アラームが 7時にセットされたりするというわけだ。

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ただ個人的には、この Siri という機能はほとんど使っていない。黙って指で操作する方が手っ取り早いという気がしているためだ。とくに屋外で操作する時は、iPhone に向かって "Hey, Siri" なんて言うのはこっぱずかしい。

ところが今朝目が覚めた時に、アップルウォッチ がどこにあるかわからなくなってしまった。夜寝る前にいつものように充電機にセットしたはずなのだが、見当たらない。そこで iPhone の Siri 機能を使って探してみようと思い立ち、”Hey Siri” と話しかけた。すると、一瞬「ご用は何でしょう?」という文字が現れる。

iPhone は日本語で応答しているのだが、そもそも ”Hey Siri” と話しかけたのがきっかけなものだから、ついその勢いで "Could you tell me where my Apple Watch is?" (私のアップルウォッチがどこにあるか教えてくれない?) と英語で聞いてしまった。ところが何と、Siri は英語を理解しないようで、こんなような表示になった。

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一体どう聞いたら「90周年は山家ポワチエ子」なんて聞こえるんだ。そして彼女は(Siri は声から判断すると女性のようなのだ)当然のように「すみません、よくわかりません」なんて言ってきたのである。米国生まれのくせに、英語が通じないのだね。

仕方がないので、「私のアップルウォッチはどこ?」と日本語で聞き直したところ、彼女は何事もなかったように「この近くにあります。tak さんの Apple Watch でサウンドを鳴らしてみます」と応えてくれ、すぐにベッドの下から 「リンリンリン」と小さな音が聞こえた。知らぬ間にベッドの下に落ちてしまっていたようなのである。

これで問題は解決したので、Siri が本当に英語がわからないのか調べるために、iPhone の「設定 - Siri と検索」の項目を調べてみたところ、「言語」というサブ項目があって「日本語」と設定されている。念のためこれをクリックしてみると、言語の候補として日本語のほかにアラビア語、イタリア語、オランダ語……とアイウエオ順にいろいろな言語が用意されているではないか。

例えば英語だけでも、アイルランド、アメリカ合衆国、イギリス、インド、オーストラリア、カナダ、シンガポール、ニュージーランド、南アフリカで話される 9種類の英語が登録されている。ふぅん、確かに経験則からして同じオセアニアでも、オーストラリア人とニュージーランド人の英語は結構違う。個人的にはニュージーランド英語の方が聞き取りにくい。

試しに言語設定を「英語(アメリカ合衆国)」にして同じように英語で聞いてみると、きちんと言ったとおりに認識してサウンドを鳴らしてくれた。なんだ、ちゃんと英語がわかるじゃないか。当たり前だが。

面白がってもう一度同じように聞いてみると、今度は "What a persistant guy!" (しつこい奴!)と思われたようで、"Allow me to direct Apple's fabulous website." (Apple の素晴らしいウェブサイトに案内するわね)と交わされてしまった。どうやら英語版の 「Apple Watch を探す」ページに案内されるらしい。

ついでに今度は敢えてモロにカタカナ英語で「クドゥユーテルミー、ホエアマイアップルウォッチイズ?」と聞いてみると、彼女には "Do you turn on me who am i" と聞こえちゃったらしく、「私は誰?」みたいなタイトルの映画を 5本提示して、”Which one?" (どれのこと?)と聞いてきた。なるほど、米国人にはカタカナ英語は通じにくいのだね。おもしろいなあ。

というわけで、最終的には Siri の言語設定は「日本語」に戻しておいた。ちなみに Siri の声も、男性と女性の 2通りから選べるようなのである。

【2022年 8月 16日 追記】

Siri の「カタカナ英語」聞き取り能力は大変な進化を遂げたようで、「クドゥユーテルミー、ホエアマイアップルウォッチイズ?」でも十分に通じるようになっていたので、ここに報告させていただく。詳しくは 2022年 8月 16日付 "Siri の「カタカナ英語」聞き取り能力、格段に向上!" をご参照いただきたい。

 

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コメント

大学時代の友人が、自分の息子(たぶん小学生)について書いていたことなのですが……。

路上で、近くを歩いている人がSiriやGoogle音声検索を起動する音がすると(Siriの起動音というのがあるのでしょうか?)、すかさず「ウ○コ!」みたいな下ネタを叫んでダッシュで逃げ、その言葉を検索させてしまう、という悪戯をやっているそうです。

さすがはデジタルネイティブな世代らしい悪戯だなぁと感心する一方で、それでも叫ぶ言葉は昔のガキと変わらぬ下ネタなのか、と呆れます。

まぁSiriだけに……(とオヤジギャグで)


投稿: 山辺響 | 2019年5月 9日 17:46

山辺響 さん:

確かに "Hey Siri" と呼びかけると、「ポポン」音がしますね。でも、それで Siri だとわかるのは、さすがにデジタルネイティブ。

そして、Siri の世界の下ネタになるのは、普遍的な世界かも。

投稿: tak | 2019年5月 9日 19:55

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