「マツエク 60本 2000円〜」という表示のインパクト
下の写真は近所の美容院(らしい)の外観である。複合店舗の 2階にあり、店名は "CUT HOUSE" (直訳:「切られた家」!)とだけ表示してある。
で、その隣の窓にあるのが、「マツエク 60本 2000円〜」という表示だ。意味不明ながらかなりのインパクトで、一瞬クラッときた。
冷静に想像すれば、多分 「まつげエクスなんちゃら」の略なんだろう。いくら何でも「まつげエクスポート」じゃないだろうし、「まつ毛エクササイズ」も意味不明だし、一体何だろう。
帰宅して iPhone を取り出し、「マツエク」でググってみると、検索結果はなんと 983万件にもなった(参照)。ただ、それらのタイトルをみる限りでは正体が漠然としていて、意味を了解している者にのみ意味のある検索結果である。
ただ「マツエク、まつげエクステ販売 キャンディポケット」なんてページが 2番目に表示されているので、「これって『まつげエクステンション』なのかなあ」なんて思えてしまうのだ。「まつ毛伸ばし」って、一体何なんだ?
"Extension" は基本的には周知のごとく「延長、拡張、伸張」という意味合いなのだが、英和辞書を引くと、語義のかなり後ろの方に 「《複数形で》(ファッション用の)付け毛、エクステンション」というのがある。そう言えば確かに、髪の毛の方の「付け毛」を「エクステンション」というよね。
その流れで恐ろしいことに、「付けまつ毛」(フツーの英語では "false eyelashes")が「マツエク」になってしまうのか…… と思いきや、実はそんな単純なことでもないようなのだ。
さらに調べると、「付けまつ毛」と「マツエク」は別物のようなのである。"BEAUTY PRODUCTS" というサイトの「まつげエクステンションとは」というページには次のようにある。
「つけまつげ」は、皮膚に化粧品糊を使って直接貼付けるものですが、「まつげエクステンション」は、皮膚から 1-2ミリ程度離して1本のまつげに装着します。
また、つけまつげと大きく異なるのが毎日自分で取り外すものではなく、一度に片目で約 20本~100本近い仮毛(エクステンション)を専門の技術者に装着してもらい、2週間以上装着を保ちます。
つまり、既存の「自前まつげ」1本 1本に人工のまつげを付け足すというのだ。うーむ、女子の世界にはオッサンの想像力では計り知れないエキセントリックなことがいくらでもあるようなのだ。私だったらそんな細かい装着作業には、神経が耐えられそうにない。
翻って微笑ましいのは、「マツエク 60本 2000円〜」という表示が A4 のコピー用紙に 1文字ずつプリントしたものを並べて貼ってあるとしか思われないことだ。「マツエク」なんて、オッサンには「余計なコスト」としか思われないが、その訴求には極力コストをかけないのだね。
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コメント
ああ、睫毛1本1本に五十円玉、百円玉を乗っける感じですね。
私は下まぶたの睫毛が貧相なのでそちらだけでもやってみたいけれど直ぐに落ちてしまいそう、重くって。
せめて一円玉程度にしないと。
投稿: 通りすがり(上まぶた美人) | 2019年5月 3日 08:31
通りすがり(上まぶた美人)さん:
1円玉の重さは 1g ですから、60本だと 60g(50円玉 15枚分) になりますよ (^o^)
投稿: tak | 2019年5月 3日 19:33