常総市の資材置き場廃家電火災のお粗末な事情
常総市にある資材置き場の廃家電火災は、2日経った今日の午後もまだ鎮火していないようで、黒煙が収まっていない。写真は午後 3時過ぎに我が家の近くから撮影したもので、一昨日の凄まじい黒雲のような様子と比べればだいぶ収まったが、まだかなり上空まで煙が立ち昇っているのがわかる。
燃えているのはリサイクル用に野積みされていた廃家電で、東京新聞によると「現場にあった廃家電の保管状況が廃棄物処理法の施行規則に違反しているとして、県が昨年八月に改善指導していた」と、次のように伝えられている(参照)。
県廃棄物対策課によると、この資材置き場の場合、規則により、野積みした廃家電などの高さを五メートルより低くしなければならなかった。しかし、県が立ち入り検査したところ、実際には十メートルほどに達していた。
この資材置き場を管理しているのは「立東商事株式会社」という業者で、昨年 8月の県からの改善指導に対し、約 7カ月かけて保管量を減らすとの改善計画書を提出していたという。しかし出火当時は高さ 10〜20メートルほどに電子レンジや冷蔵庫が積まれていたというから、改善どころかますますひどい状態になっていたことになる。
2日前の「ものすごい黒煙から、列車事故まで」という私の記事に、消防団経験者のらむねさんが「こういうゴミは、電池やらバッテリーやらの化学物質の発熱・発火があるのが、木材と違って怖いところです」とコメントしてくれている。かなり危険な状態で廃家電が放置されていたわけだ。
これだけの大変な事態になったら、常識的には当事者が出てきてなんらかのお詫びコメントを発するなり事情説明を行ったりするのが当然というものだが、少なくとも 17日夜までにはそんなニュースは流れていない。東京新聞の記事には「立東商事の登記上の代表者の住所地にあるリサイクル会社は、本紙の取材に対し『担当者が不在で答えられない』と話した」とある。
要するに社員はバックレるし、肝心の責任者は雲隠れしてるというわけで、かなりお粗末な会社のようなのだ。
今のところ深刻な健康被害は報告されていないが、常総市では影響調査の結果が出るまでには時間がかかるとしている。今後は立東商事の管理責任が追及されるだろうが、きちんと責任を負えるような会社なのかどうか、さっぱりわからない話のようである。
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