つくば市内で売り出されるとても「知的」なマンション
この写真、今日ポスティングされていたつくば市で売り出されるというマンションの広告の一部である。つくば市という「石を投げれば博士にあたる」といわれる「研究学園都市」の物件だけに、「√2」が「ひとよひとよにひとみごろ」であるという、物件には直接関係なさそうだがとても「知的」なコピーが、真ん中にでかでかと記されている。
「知的」であることを売り物にするだけに、広告の上部にも「IQ」の文字がどでかく踊る。ただしこれはちょっと紛らわしいことに、 ”International Quality” ということであるらしい。「つくばの人は、やっぱりつくばの中心を選びます」とのコピーも効いていて、私をして「ああ、つくばの僻地に住んでいて悪かったな」と思わせるに十分である。
さらによくわからないのは、このマンションの名称であるらしい "LEBEN TSUKUBA CORIS" ("CORIS" は「こありす」と読むらしい)の文字の上に "Memorial" の文字があることだ。「あれ、これって新築マンションの広告じゃなくて、何かの追悼施設の広告だったの?」と思ってしまったよ。
販売業者としては「記念碑的なまでの意味のあるマンション」というつもりなのかもしれないが、この言葉はフツーには過去のことを思い出させるイメージだよね。例えば "memorial service" と言ったら「追悼式典」とか「(仏教の)法事」みたいな意味になってしまう。少なくとも新築マンションのキャッチ・コピーにふさわしい前向きな言葉じゃない。
このマンション、まあ、売れないことはないんだろうが、本当に知的な人は笑ってパスしちゃうんじゃなかろうか。物件は他にもいろいろあるんだし。
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コメント
Memorial はせめて Landmark でしょうか。
投稿: ハマッコー | 2019年6月14日 17:49
ハマッコー さん:
そのあたりが、まだ妥当でしょうね ^^;)
投稿: tak | 2019年6月14日 21:18