肉も食わないし、マグロやウナギも食わないのだ
「知識連鎖」というサイトに本日付で "ベジタリアンの肉食批判「畜産が飢餓を助長」「食糧不足」は嘘?" とい記事が発表されている。"マグロはなぜ鶏肉より10倍も高い価格なのか?"、"ベジタリアンの肉食批判「畜産が飢餓を助長」「食糧不足」は嘘?"、”肉食のせいではない…世界で飢餓が起きている本当の理由” という見出しが目を引く。
私は肉食を止めてかなり経つ。肉を食べないのは、先月 25日付の「長生きしたくて肉食を避けてるわけじゃないので」という記事に書いてあるように、ある意味倫理的な理由からだ。
「米国人と日本人が 5回に 1回肉料理を減らすと、世界から飢餓がなくなる」という短絡的なプロパガンダがあるが、ことはそんなに単純なわけじゃない。しかし肉食の増加が世界の食糧事情を圧迫するのは確かなことだから、私は「やぁめた!」と言っているわけである。
世界の貧困国で飢餓が発生するのは食糧不足からではなく、干ばつや戦争などの理由によるものだとの指摘もある。しかしその干ばつなどの気候変動も、昨今の自然破壊との関係が深く、戦争にしても限られた資源の奪い合いから発生する側面がある。
短絡的な見方をすれば肉食と饑餓は直接的因果関係では結ばれないが、視野を拡大すれば環境問題が回り回って饑餓をもたらすことは否定できない。「肉食が饑餓の原因ではない」というテーゼ自体も、それはそれ、結構短絡的な理窟には違いないのである。
さらに肉食だけでなく、マグロなどの養殖においても、「マグロを 1キロ太らせるのに必要な餌の量が生魚換算で 15キロ程度必要」と言われていて、「牛肉 1キロに穀類が 7キロ」というのよりタチが悪い。しかしだからといって、私としては「マグロを食うより肉を食う方がマシ」とは考えない。
このブログでも何度も書いているが、私は肉を食わないだけでなく、マグロもウナギも食わないことにしているのである(参照)。二者択一というのもまた、「短絡的な理窟」にほかならなず、「ブーメラン」になってしまう。両方遠ざければいいだけの話だ。
要するに、込み入って面倒な背景のある食い物は、食わない方が気が楽だということだ。
| 固定リンク
「自然・環境」カテゴリの記事
- 残暑は 10月中旬まで続くんだそうだ(2024.09.13)
- あと 1週間は、暑さに耐え続けなければならないようだ(2024.09.11)
- 戦争なんかより温暖化対策だよ!(2024.09.07)
- 屋久島が台風 10号の目を消してくれたようだ(2024.08.30)
コメント