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2019年6月26日

日本人のアクセント感覚の不確かさ

今朝、このブログの「人気記事ランキング」という項目 (右のサイドバーの下の方にある)をふと見ると、"「サギ = 鷺」 のアクセントに関する 「まともな」 レポート" という昨年 8月の記事がトップに挙げられている。これまではこの記事が注目されたことがあまりないので、ちょっとびっくりしてしまった。

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NHK のアナウンサーが鳥の「鷺 (サギ)」を平板型アクセントで読んでいたことに驚いて、『NHK 日本語発音 アクセント新辞典』というので調べてみると、なるほど、平板型アクセントなのだった。「鷺 ≪×鷺≫(鳥) サギ」の右上に平らな線がついているので、上げも下げもせず、平板に発音することとなっている。

ところがこの記事を書いた昨年 8月に「鷺 アクセント」のキーワードでググってみたところ、その時点でトップに表示されていたのが「鷺のアクセント」というページで、そこには次のように記されていた。(昨年 8月の記事でも触れたが、敢えて再度触れておく。画像はクリックすると別画面で拡大表示される)

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今ではありがたいことに、同じキーワードでググると、私の 8月の記事がトップに表示されて、当時トップだったこの記事は 3番目までランクダウンしている。現在 2番目の「サギのアクセント 」という記事も、「平板型」と、正しく書かれていて、ホッとしている。

上の画像のように書かれたページについて、私は次のように批判している。

この人、日本語のアクセント (イントネーションというべきという議論もあるが) ということがわかっていない。まず NHK のアナウンサーの 「鷺」 が、「ぎ」 の字をわざわざ大きく書くように聞こえたという点で、完全に耳がおかしいし、重ねて 「平坦アクセントだったかな? 」 というのだから混乱が深まっている (「平板型」 という用語を知らないようだし)。

さらに「早速調べてみた」 結果の解釈が滅茶苦茶だ。おそらく冒頭の写真で紹介した NHK の辞典を見たのだろうが、右上に平らな線が付いているのを見て、「ギ」を高く発音するものと誤解したのだろう。上げ下げする場合は「/」「\」の印で表されるということは、そのすぐ下の「さぎ【詐欺】」の項目を見れば明らかなのに、どうしてそこに気付かんかなあ。

私が今日、改めてこの問題を蒸し返しているのは、「人間の感覚ははなはだアテにならないもの」と言いたいからだ。とくにアクセントに関する感覚がどうしようもないほどひどい。

この「どうしようもないほどひどい」のは、上述のブログの筆者だけでなく、私の周囲の多くの人も同様のようなのである。同じアクセントを聞いて、それが「頭高型」なのか「平板型」なのか「尾高型」なのか、咄嗟には聞き分けられない人が結構多いのだ。

平板型の「サギ」を聞いて「ギ」が高く聞こえちゃう人は、実はかなり多い。普段「頭高型」だと思い込んでいたせいで、平板型を聞くと「尾高型」に聞こえてしまうようなのだ。自転車で急坂を下りきって平坦路に差しかかったとたん、一瞬登り坂に錯覚してしまうようなものかもしれない。

これ、私が現在住んでいる北関東の特殊性(茨城、栃木は、アクセント感覚がメチャクチャな地域として有名)なのかと思っていたが、実は北関東がとくにひどいのはご想像の通りとしても、全国的にかなりひどいものだというのが、経験知としてわかってきた。

アクセント感覚を磨くには、結構訓練が必要みたいなのである。

 

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