「日本三大がっかり名所」というもの
LIMO というサイトが "「日本三大がっかり名所」ホントにがっかり? それとも意外と楽しめる?" という記事を載せている。この記事によると「日本三大がっかり名所」というのは、「札幌時計台」と土佐の高知の「はりまや橋」の 2つが衆目の一致するところで、残り 1つは「諸説ある」のだそうだ。
このうちの「はりまや橋」については、このブログでも 15年も前の 11月に「土佐の高知のはりまや橋で」というタイトルで、当時の記事としては珍しく写真入りで書いている。この記事でも、札幌時計台とはりまや橋に続く「残る一つは諸説ある」としていて、まあ、「三大チョメチョメ」の 3つめが「諸説あり」というのは、この世界のお約束みたいなものだ。
ちなみにこの記事では「残る一つ」として取り沙汰されているものは「沖縄の守礼の門、名古屋テレビ塔、京都タワー、日光東照宮の眠り猫というあたり」としている。このうち、当時は「沖縄の守礼の門」はまだ行っていなかったが、残りの 3つは「なるほど、見事ながっかり度である」とコメントしている。
とくに「日光東照宮の眠り猫」については、「そのがっかり度でいえば圧倒的なものがある」と書いたが、東照宮自体のケバい歌舞伎趣味は嫌いじゃないので、ついでに「招き猫まで許してしまう」としちゃってる。それに「招き猫」そのものは「小作品」だから、厳密には「名所」ってわけじゃないしね。
さらに「札幌時計台」については「なんとなく雰囲気はある」として許しているし、「はりまや橋」も「ここまでくれば話題としてはおもしろいということで、賞賛したい気持ちにまでなる」と書いている。我ながら物わかりのいいことである。
それから沖縄には 13年前に初めて行って、当然首里城にも行ったが、守礼の門を見てもちっともがっかりなんかしなかった。日本の神社のスタイルの原型みたいな構造に、むしろ感動すらしている(参照)。
というわけで、正味で「がっかり」というのは「名古屋テレビ塔」と「京都タワー」ぐらいのものだが、この 2つに関しては元々別に期待なんかしていないから、がっかり度は薄い。
さて、残る 1つ。私の記事では取り上げていなかったが、LIMO の記事に載っているのは、長崎の「オランダ坂」である。これが 「三大がっかり名所」の候補であるとは、ついぞ知らなかった。これ、一見「フツーの坂道」に過ぎないので、がっかりと言えばがっかりかもしれないが、まあ、さりげなく通り過ぎればいいだけのことだろう。
ここで世界に目を移すと、「世界三大がっかりスポット」というのもあるらしく、それは "行く前にチェック!世界の『3大がっかり』観光スポットって!?" というページによれば、「マーライオン」(シンガポール)、「人魚姫像」(コペンハーゲン)、「小便小僧」(ブリュッセル)ということになっているらしい。私は残念ながら、1つもナマで見たことがないし、別に見たいとも思わないなあ。
というわけで、「がっかり名所」と言われるものも、前もって勝手な期待を抱きすぎなければいいということだ。
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コメント
本当のはりまや橋は電車の走っている大きな通りで、赤い橋はガッカリ名所の声に耐えられなくなった観光協会かなんかが新しく設置したものです。がっかり度減少したか?返って痛々しくなったような。
投稿: basara10 | 2019年8月19日 03:26
名古屋のテレビ塔。
名所・観光地化してるのかなぁ…。
名古屋城でがっかりされたら名折れですが、テレビ塔は生活エリアですから。
お買物のついでに、アタクシどもの様な名古屋圏内のお上りさんが、名古屋へ出てきた証を得る場所ですよ。
わざわざ遠くからお越しになるのに、テレビ塔なんて申し訳なくて…。
現在改装中で、来年夏頃リニューアルオープンだそうです。
投稿: 乙痴庵 | 2019年8月19日 12:47
basara10 さん:
あれはあれで、いいと思うんですけどね ^^;)
投稿: tak | 2019年8月19日 17:57
乙痴庵 さん:
確かに、名古屋のテレビ塔は、観光名所と思って眺めたことはないですね (^o^)
投稿: tak | 2019年8月19日 17:58