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2019/09/24

縦書きを左から右に向かって書く日本人

近所のショッピング・ビルに小学生の「新聞作品」が展示されている。ちょっと見てみると、「新聞」というよりは自分たちの関心のある分野についての「学習結果の発表」みたいなもので、私がイメージする「学級新聞」とはずいぶん違ったコンセプトで作られている。最近の主流って、こんなのかなあ。

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上に表示した『たまご新聞』と『森林新聞』は、これらの中でも出来のいいもので、画像の使い方や文字の配置などが読みやすく工夫されている。このくらいだと、読んだ子どもたちにとってもなかなか「勉強になっちゃう」だろうと思われる。

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一方、こう言っちゃ申し訳ないけど、「いくら何でもひどすぎるんじゃないの?」と言いたくなるような作品もある。とくに上の写真の『サッカー新聞』は、「新聞」という漢字が書けるのだから、少なくとも小学校の 3〜4年生より上の子が作ったんだろうに、縦書きが左から右方向に書かれている。国語の「基本の『き』」がわかっていない。

さらに言えば、字が下手くそな上に行間もほとんど取られていないから、まともには読む気になれない。「人に読んでもらう」ことをほとんど意識せずに書かれた代物だ。

ただ、経験則で言わせてもらうと、縦書きをつい左から右に向かって書いちゃう子というのは、いつの時代にも一定数ながら存在する。学校で国語のノートを書くときにはちゃんと右から書くのに、ふとした拍子に何のてらいもなく左から右に向かって書いてしまうのだ。それで違和感を持たないようなのである。

いや、子どもどころか、下手すると大人にもいないではない。ほんのたまにだが、左から右に向かって見事なほど下手くそな字で書かれた葉書なんてのを受け取ることがある。こういうのって、ほとんど「感覚障害」の産物なんじゃなかろうか。縦書きは右から左に流れるものという感覚が、体に刷り込まれていないのだ。

とは言いながらこの『サッカー新聞』に関しては、書き始めた段階できちんと指導して書き直させれば、こんな不細工なことにはならなかったろう。指導した大人の責任も大きいと言わせてもらう。

【9月 25日 追記】

「縦書きを左から右に書く大人なんているのか?」 と言われそうなので、「日本人なら漢字、日本語できるはず」というブログにあるその証拠写真をご紹介しておく。(画像クリックで元のブログ記事が参照できる)

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

未読なのですが『横書き登場―日本語表記の近代』という本のレビューを探して読むと、過渡期には「行が右へ進む縦書き」というのが存在したようです。機会があったら読んでみようかと思います。
大正生まれの私の祖母が、そのように書いていた気がわずかにします。本文の小学生もひょっとしたらひいおじいちゃんに書き方を教わった可能性が微レ存・・・(←コレ、「微粒子レベルなら存在するかもしれない」の略だそうですw)

投稿: らむね | 2019/09/25 20:59

らむね さん:

私は古文書にはフツーの日本人よりずっと馴染んでいますが、左から右に書き進んだという実例は未だかつて見たことがありません。

昔の人は、自分の右側に硯を置いて筆で書いたので、左から右に書き進むなんて、不自然極まりなかったと思います。

右側の硯で筆に墨を含ませて、ずっと左側から書き始めようとしたら、真ん中辺りにポタリと墨を落としてしまうことだってあるでしょうし。

かといって左側に硯を置いたら、少なくとも右利きの人間にとっては扱いにくくて仕方ないでしょう。

そして、左利きの人は左から書いたなんて話も、聞いたことがありません。

何しろ、横書きでも右から書いていたのですから。(あれは「1行 1文字の縦書き」と理解すべきものだそうです)

というわけで、混乱期に一時的に左からという例がなくもなかったのでしょうが、それは完全に「徒花」的なものでしかなかったと思っています。

投稿: tak | 2019/09/25 22:17

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