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2019年9月12日

29℃ で爽やかに感じてしまう今日この頃

今日はここしばらくなかったほどしのぎやすい。何日ぶりだかほとんど忘れてしまったほどの爽やかさだ。190912

WeaterNews の情報によると、今日の当地の最高気温は 29℃ だそうだ。ここしばらく 34〜36℃ で、しかも高湿度の日が珍しくなかったので、ことさら爽やかに感じてしまう。

ただ、29℃ というのは 10年ぐらい前までの常識では、真夏日一歩手前で十分「暑い」と言える気温だった。それがこんなにまで心地よく感じてしまうのだから、体がよほど異常な蒸し暑さに慣れてしまっているのだろう。嬉しいような悲しいような話である。

日本の夏の気温は、前世紀末頃に比べると目に見えて上昇してしまったように思う。気象庁のサイトで「東京の日平均気温の月平均値(℃)」というページを見ると、私が大学に入って上京した 1971年からの 10年間の 8月の平均気温は、26.7、26.6、28.5、27.1、27.3、25.1、25.0、28.9、27.4、23.4(いずれも ℃)だった。

年によって結構隔たりがあり、冷夏といわれた 1976年の 8月の平均気温は 25.1℃、さらに 77年は 25.0℃、1980年は 23.4℃ でしかないが、73年と 78年は、それぞれ 28.5℃ と 28.9℃ の猛暑になっている。

78年の 8月 3日は私の生まれた酒田市で 40.1℃ を記録した。この日、私は南アルプスの標高 3000m 近い稜線で雨に降られ、テントの中で停滞しながらラジオでこのニュースを聞き、仰天したのを記憶している。ただいずれにしても、71年からの 10年間では、猛暑が 2回、冷夏が 3回だったわけだ。

そして 2010年から今年までの 10年間の 8月の平均気温をみると、29.6、27.5、29.1、29.2、27.7、26.7、27.1、26.4、28.1、28.4(いずれも ℃)だった。

月の平均気温が 29℃を上回った年が、71年から 80年までは 1度もなかったが、2010年代は 3度もあり、去年と今年は 2年連続して 28℃台ととなっている。この事実からも「近頃暑くなったよね」という印象は、気のせいだけではないとわかる。「温暖化」は事実なのだ。

救いだったのは、東日本大震災のあった 2011年の 8月の平均気温が、27.5℃と、28℃を越えなかったことだ。この年の夏、「原発停止による電力危機」なんてことが言われていたので、私は「それなら、エアコンなんて使わんわ!」とばかり、エアコンの電源プラグを抜いたまま過ごした。気付いてみれば、なんとかそれでしのげたのである。(参照

ところが、去年と今年はラジオの「熱中症には十分ご注意ください。無理をしないでください。エアコンの使用をためらわないでください」」という呼びかけに、「はいはい、ためらいません」と素直に応じて、エアコンを使っている。使わなかったら本当に体を壊してしまう。

年によって変動はあるのだろうが、このまま徐々に温暖化が進んだら、8月の平均気温が 30℃ なんてことにもなりかねない。そうなったら特別の対策をしなければ外を歩けなくなるだろう。

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