浦島伝説発祥の地とも言われる「荘内半島」
我が故郷の山形県庄内地方は、時として「荘内」と標記されることもあり、地元の銀行の正式名称が「荘内銀行」だったりする。そして今日、四国からの特急列車での帰り道、「荘内半島」という半島があることを知って驚いた。
iPhone のカメラで看板を撮影してから、すぐに Wikipedia で検索してみると、香川県から瀬戸内海に突き出した半島だという。写真に「オートキャンプ場 浦島」とあることからもうかがわれるように、なんとあの「浦島伝説」発祥の地という説があり、数々の浦島太郎にまつわる伝説が残されているらしい。
私としては、浦島太郎の浦島伝説は『丹後国風土記』が発祥とばかり思っていたが、似たような話はそればかりではないようなのだね。
この荘内半島はかつて「浦島」と呼ばれる島だったが、後に地殻変動で陸続きになったもののようだ。Wikipedia の「浦島太郎」の項には、浦島伝説の伝わる地として丹波国のほかに、神奈川県横浜市神奈川区、長野県木曽と並んで、香川県三豊市宅間町が挙げられており、この三つの中ではこの荘内半島が最も長文の解説がある(参照)。
なにしろ「足利義満が浦島の三崎神社に参拝した際に "へだてゆく 八重の汐路の浦島や 箱の三崎の 名こそしるけれ" と詠んでいる」とあるぐらいだから、結構本格的だ。
フォークロアというのは、なかなかおもしろいものである。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 中津川の落とし前、ほぼ半世紀ぶりに付ける(2021.03.17)
- 人生初の飛騨の国の旅(2021.03.16)
- 飛騨に向かっている(2021.03.15)
- そうだ 飛騨、行こう!(2021.01.19)
- ああ、3泊 4日ぐらいの出張に出たい(2020.11.07)
コメント
なるほど、浦島太郎も東奔西走、大変ですね。
そこいくと、私の地元の金太郎は出身地がはっきりしていて”地に足がついて”います。
ただ、足柄山を挟んで県境があって、静岡と神奈川とで綱引き状態していますが(笑)。
この場合、あきらめたほうが本当の地元、という大岡裁きが通用しないのが不毛なところです。
投稿: らむね | 2019年11月 1日 22:29
らむね さん:
なるほど、足柄山の金太郎も綱引き状態なのですね。
母親の八重桐だったら、さっと諦めて手を離すでしょうが、何しろ相手は金太郎なので、両手を振り回して両県をぶん投げてしまうかも(笑)
投稿: tak | 2019年11月 2日 00:09