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2019年10月13日

台風 19号が去って

台風 19号が去って、慌ただしい 1日が暮れようとしている。我が家の裏の川は、川幅がいつもの倍ぐらいに広がっているが、どうやら氾濫はせずに済みそうだ。

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昭和 61年(1986年)、台風 10号崩れの低気圧で関東が大雨になった時には、この川が氾濫して、私は 3番目の子を身ごもっていた妻、2人の幼子、そして犬 1匹を連れて、高台の中学校に避難したのだった(参照)。あの頃と比べればこの地域も治水対策が進み、今回のような台風でも避難しなくて済むようになったことはありがたい。

さて、今回の台風 19号の報告である。早く言ってしまえば、我が家では大した被害は出なかった。先月の台風 15号では屋外のいろいろな設備がぶっ飛んでちょっとした被害があったが、今回は対策をしっかりしたためか、あるいはぶっ飛ぶべきものは既にぶっ飛んでしまったからか、ほとんど無事だった。

ただ、最寄りの浄水場が停電したため、夜中から断水してしまった。インターネットで市の防災情報を見ると、停電箇所が多いので復旧には時間を要するとある。水と保存食料はきちんと確保してあるので焦りはしなかったが、もしかしたら 2日間ぐらいは風呂に入れないかもしれないと覚悟した。

しかし復旧は思いのほか早く、朝の 9時頃には水道がゴボゴボいって水が出始めた。水インフラは重要なので、浄水場の停電対策には優先的に取り組んでくれたらしい。ありがたいことである。

お笑いはこの後で、断水が復旧して 1時間近く経った 10時頃に、市の広報車がやってきた。何ごとかとスピーカーの音声に耳を傾けると、「只今、断水しております。ご迷惑をおかけしております。復旧には全力で取り組んでおりますので・・・」みたいな、寝ぼけたことを言っている。

市役所内部の情報伝達は、物理的な水の巡りよりもずっと手間がかかるらしい。混乱していたのは理解できるが、あれはちょっとお粗末だったよね。我が家よりちょっと手前で「水はもう出てるよ」と教えてあげた人がいたようで、広報車はスピーカーの音声を消してすごすごと帰って行ったのだった。

ただ、我が家の被害はこの程度のものだったが、今回は大雨のために河川の氾濫が多く伝えられている。私も自分の避難経験でわかっているが、実は水害というのは台風が去って 1日後ぐらいが本番だ。水害に見舞われている地域の方々には、心からお見舞い申し上げる。

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