« ステーキを毎日食いたいという環境大臣が、COP 25 で演説 | トップページ | ナビスコの「プレミアム・クラッカー」に再び巡り会う! »

2019/12/13

「あおり運転」は、元(通せんぼ走行)から絶たなきゃダメ

今月 1日から改正道交法が施行されて、「あおり運転」すると一発免停の可能性もあるようになった。そのせいなのだろうが、私の印象としても高速道路上の運転が全般的に少しおとなしくなったような気がしている。

191212_20191212122201

しかし個人的には、「あおり運転」の罰則を厳しくするだけでは不完全だと思っている。今年 9月 15日の記事で書いたように、「あおり運転」と「通せんぼ走行」はワンセットというケースが多いからだ。

前がガラガラに空いているのに、追い越し車線をいつまでも隣の走行車線と変わらないスピードで走って、後続のクルマをせき止める行為を、俗に「通せんぼ走行」と言う。常磐高速道をしょっちゅう利用する私の印象では、この「通せんぼ走行」をするのは、圧倒的にオバサンと老人が多い。

後ろに迫ったクルマは「オラオラ、さっさとどけよ!」とばかりにあおり気味になってしまうのだが、いかんせん、「通せんぼ走行」するタイプのドライバーはバックミラーなんて生まれてこの方、一度も見たことがないような人ばかりだから、いくらあおられても気付かない。

それで、後続のクルマのうち、血気盛んなドライバーがわずかな隙間を付いて左側から追い抜き、さらにはいきなり問題のクルマの直前に出るなどの嫌がらせをしてしまったりする。これで典型的な「あおり運転」の成立で、下手すると一発免停になったりするわけだ。

こんな場合、「あおり運転」の当事者は「悪いのは、前で追い越し車線を塞いでいたヤツだ」と思っていて、ややもすると「義憤に燃え」ちゃってたりするから、「罪の意識」なんてほとんどない。「自分が正しい」と思っているヤツほど極端な行為に出がちだから、さらにアブナい。

ここで煽り運転をかばってるなんて誤解は決してして欲しくないのだが、私としては、こうしたケースでは「あおり運転」を誘発した「通せんぼ走行」のドライバーにも、高い違反点数を課すべきだと思う。

道交法でもクルマは左側の走行車線を走るように規定されていて(20条 1項)、先日ラジオに登場した警察関係者によると、「目安としては、追い越しが終わってもそのまま 20秒以上追い越し車線を走り続けたら違反と見なされる」そうだ。だったら、ちゃんと取り締まってもらいたいものだ。その方が確実に効果的だ。

大昔のトイレ用消臭剤の CM に、「くさいニオイは、元から絶たなきゃダメ!」ってのがあって、これはいろいろな場面で使える便利なフレーズだった。「あおり運転」を減らすには、その「元」となる「通せんぼ走行」を絶たなければならないのだ。

上に挙げた写真は、Twitter に投稿されていた べるべるさん という方の写真である(参照)。「中国の高速道路は車線ごとに最低速度が設定されているため煽り運転が少ないとか。ここだけは完全に日本より優れている」とある。

ちなみに私個人としては、「あおり運転」された経験は一度もない。バックミラーを頻繁に確認しているので、後ろから猛スピードで迫ってくるクルマに気付いたら、すぐに左に寄ってやり過ごすことにしているからだ。

高速道ではなく、一車線しかない一般道でも、路側帯に入るか、左端に寄ってやり過ごす。君子危うきに近寄らず。「そんなにあおりたいなら、先に行って私以外のクルマをあおってくれ」ってことだ。

現実はまさにその通りになるもので、私を追い越したそのクルマはちょっと先まで行くと、お約束のようにのんびりした「通せんぼ走行」にせき止められていることが多い。いくらあおっても全然気付いてもらえず、悲惨なことになっている。

要するに、道路ではいくらあおってもリスクに見合うほどの効果はないってことだ。早く目的地に着きたいなら、スピードを上げるより早出する方が確実なのである。

 

|

« ステーキを毎日食いたいという環境大臣が、COP 25 で演説 | トップページ | ナビスコの「プレミアム・クラッカー」に再び巡り会う! »

世間話」カテゴリの記事

コメント

私はちょっと違う見解です。

状況をシンプルに「片側2車線で制限速度100kmの高速道路」とします。

私の経験上、罰則に値するような走行、つまり追い越し中では無く左側車線が空いているのに右側車線をずっと走り続けている車は、ほとんど見たことがありません。
右側をずっと走行している場合、ほとんどは左側にも車がいます。「左側がゆっくりめで右側から追い越し中」か、「左側と右側がほぼ等速」で、かつそこそこの車両密度でしょう(ガラガラなら煽る車は右左関係なく躱していきますから)。

←進行方向  Aが煽られ、Bが煽り、()内は時速
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
           A(100) ←B(120)
ー - - - - - - - - - -
   C(90)  D(90)  E(90)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

AはDとEの間に入ることはできなくは無いですが、それはそれでAの車間距離保持違反となり、また危険でもあります。
いわゆる通せんぼ走行による煽り運転発生はこのような状況が多いかと思いますが、私の経験だと大抵の場合Aはすでに時速100km出しています。ではなぜ後ろからBが接近してきてAを煽りだすかといえば、一目瞭然ですがBが速度超過をしているからです。

Aに罰則が付く状況とは「左側が空いているにも関わらず右側を走行し続ける」場合で、これは確かに違反切符で良いと思います。ですが普通この場合、煽る車は左側からでも抜いていくので、煽り運転にはなりません。

つまり「通せんぼが悪い」論の状況のほとんどは、煽る側が制限速度以上で走行しようとし、左側に車がいるにもかかわらず右側の前走車を無理にどかせようとしている、というものだと思っています。

そして実際に罰則が付くような通せんぼ走行をしたとしても、例えば1:99で煽る方が悪いと思っています。なぜなら通せんぼは危険運転では無いですが、煽りは危険運転ですから。

投稿: らむね | 2019/12/14 00:30

らむね さん:

私が 2017年 10月 18日の記事で紹介した写真は、2車線ではなく 3車線のケースですが、右側追い越し車線に「通せんぼ走行」車がいるために、右側 2車線がすっかり団子状態のノロノロ運転(60〜70Km/h ぐらい)になっています。

https://tak-shonai.cocolog-nifty.com/crack/2017/10/post-7c9f.html

こんな時、私はいつも空いた左側車線を通って、団子状態をさっさと抜けることにしているのですが、どういうわけか、99%のドライバーは右へ右へと車線を移動して、いつまでもノロノロ運転を続けています。

(人間というのは、いかにマトモに周囲を見ていないかを物語ります)

こんなのは完全にレアケースと思われるかもしれませんが、そんなに珍しくない証拠に、私の「本宅サイト」には左車線がガラガラなのに、右側 2車線が混雑してスピードが 80Km/h 以下に落ちている写真が 4枚載っています。

http://tak-shonai.la.coocan.jp/intelvt/intelvt_039.htm

右側でのんびり「通せんぼ走行」しているクルマが、一番左側に移ってくれるだけで、こんな事態はなくなるのですが。

それから、「あおるクルマ」が完全に制限速度超過であっても、私は道を譲ります。私はいつも制限速度(をちょっと超えるぐらい ^^;) で走っているので、その私に後ろから猛烈に迫ってくるようなのは、130Km/h ぐらいで走っているはずで、大変なスピード違反なのですが、それでも私は譲ります。

それは、そんなクルマにいつまでも後ろにいられたら(つまりあおられたら)、こっちが危険なので、「お前みたいなヤツは、俺に付きまとわずに、さっさと先に行ってくれ」という意思表示です。

と言っても、今回の本文に書いたとおり、ちょっと先でせき止められて必死にあおったりしているわけですが ^^;)

>通せんぼは危険運転では無いですが、煽りは危険運転ですから。

通せんぼは直接的には危険ではありませんが、危険なあおり運転を誘発します。間接的には十分危険です。それに、高速道路上の事故は当事者ばかりでなく、周囲にまで危険を及ぼしますので、通せんぼは本当にすべきではありません。

投稿: tak | 2019/12/14 17:26

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ステーキを毎日食いたいという環境大臣が、COP 25 で演説 | トップページ | ナビスコの「プレミアム・クラッカー」に再び巡り会う! »