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2019年12月28日

IR 推進法と、「昭和かよ!」と言いたくなるワイロ事件

私は 1度だけラスベガスというところに行ったことがある。しかしそれは 15年も前に、米国で開かれた SCM 関連展示会の視察ツアーの一環で、ラスベガスに立ち寄ったというだけで、当時勤務していた業界団体の出張という形で行ったので、自分のカネで行ったわけではない。

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業界関係の展示会視察ツアーというのは、大抵最後に「お楽しみオプション」みたいなスケジュールが付いていて、最後の「お楽しみ」だけ張り切る参加者が結構多い。こういうのは会社の金で海外旅行して遊んで帰るだけである。

ちなみに最後だけ張り切る参加者というのは、主目的である業界視察レポートなんて大抵誰かに書いてもらって提出している。15年前のツアーでも、私はオンワードという会社の K という男のレポートを代筆してやった。

ラスベガス訪問に関して私は 2004年 5月 21日付の記事で、次のように書いている。(当ブログが自分のサイトからココログに移転したのは同年 7月 8日だが、後追いで少しずつ記事をココログに移植しつつある)

シカゴを発ってラスベガスに来ている。好んで来たわけではない。今回の視察ツアーのスケジュールの一環である。

別に高潔ぶっているわけではないが、この街の雰囲気は、私には合わない。自分でスケジュールを立てたら、絶対に来ることのないはずの街である。

というわけで私はカジノには一歩も足を踏み入れず、ひたすらラスベガスの街の商業施設を視察していた。ただ、ラスベガスの街はやはりおもしろくもなんともなかった。

その間、例のオンワードの K はホテルのカジノにあったスロットマシンに釘付けになっていた。ポーカーやルーレットなどの「オシャレな」ギャンブルに近寄れなかったのは、英語ができなかったからである。要するに日本でパチンコするのとそれほど変わらない。

一方、我が日本では「IR 推進法」というのが成立して、カジノを含む「統合型レジャー施設(Integrated Resort)」なんてものを作るなんてことになった。しかし実際には何も具体化されていないので、話は面倒くさいままである。

内閣府の前副大臣で IR 担当だった秋元司衆議院議員は、IR への参入を目指していた中国企業「500ドットコム」から、現金300万円などの賄賂を受け取った疑いで逮捕された。この現金は和菓子「きんつば」の箱に入れられて贈られたというので、つい「昭和かよ!」と言いたくなってしまったよ。

IR 構想そのものに関しては、2016年 12月 7日付の "カジノ合法化には反対しないが、「IR 法案」には反対" と、"「カジノ法案」 が衆院通過したらしいが"  という記事で私のスタンスを表明しているので改めて繰り返すことはしない。今はこの狭い日本にカジノ施設まで詰め込まれるというので、かなりうんざりしている。

 

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