「新型コロナウイルス感染症」は "COVID-19" なんだそうだが
今回大問題になっている感染症に関して、日本ではこれまで「新型コロナウイルス感染症」と呼んできた。ただこれ、ややこしくて舌嚙んじゃいそうだから、私としてはフツーの会話の中では「ニュー・コロナ」と呼んで済ませていた。
実際に国際的には "new corona" あるいは ”new coronavirus" で十分通じているようなのである。ところが日本では「ニュー・コロナ」と言ってしまうと、石油ストーブ会社やパチンコ店と紛らわしくなってしまうので、ちょっとしたソンタクなのかどうか、避けられてきたようなのだ。
私としてはむしろ、日本最大の自動車会社にソンタクしてるのかと思っていたが、よく調べると「コロナ」という車種は今では製造販売されていないので、トヨタにとってはもう、痛くも痒くもないようなのである。へえ、そんなことは知らなかった!
その代わり、石油ストーブだと「ニューブルーバーナ」という機種があるようなので、今度は日産とややこしくなのかと思ったが、なんと「ブルーバード」というクルマも既に製造販売を終了しているという。世の栄枯盛衰はあっという間だ。
そうこうするうちに、WHO(世界保健機関)が "新型のコロナウイルスが引き起こす病状について、「COVID-19」と名付けた" というニュースが飛び込んできた。"Coronavirus Desease" (コロナウイルスの症状)の短縮形に、発見された年の 2019年をくっつけただけなので、「まんま」の命名である。
混乱の発端となった中国に配慮して、地名にちなんだ命名を避けたということのようで、そのあたりの事情も「まんますぎ」の名称につながっているのだろう。即物的すぎる名称というのは、案外裏にいろいろな政治的事情がある場合が多いのだろうね。
ただこれ、英語圏では短くて便利なのだろうが、日本人には 「コーヴィッド・ナインティーン」なんて発音しにくくて馴染めないだろうから、まだしばらくは「新型コロナウイルス感染症」の方を使い続けることになるだろう。ややこしさはまだ続く。
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