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2020年2月27日

中国で野生動物取引が全面禁止となったらしいが

NHK は先月 28日、「中国 野生動物の取り引き全面禁止 新型肺炎 感染源の疑いで」と伝えた。この関連ではヴィーガン(菜食)情報サイトの Veg News にも、 "China Permanently Bans Consumption of Wild Animals" (中国が野生動物の消費を永久に禁止)というニュースがある。

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NHK のニュースによればこの「禁止」は、次のように「ウイルスの流行が収まるまで」の一時的なものとされている。

中国で感染が拡大する新型コロナウイルスについて、中国当局は野生動物が感染源である疑いが持たれていることから、ウイルスの流行が収まるまで取り引きを全面的に禁止することを決めました。

しかし VEG NEWS の方は "Permanently Bans"(永久に禁止)となっていて、どちらが本当なのかわからない。

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VEG NEWS の日本語版サイトでは、このニュースを「中国、野生動物取引の全面禁止を宣言 2万ヶ所閉鎖」の見出しで次のように伝えている。

中国の政府は昔から野生動物の市場への反対を「海外からの押し付け」として無視してきたが、コロナウイルスの影響で経済が悪化し国民の健康も危険なので即時全面禁止を決めた。(中略)

北京大学が行なった調査によると、中国人の97%は野生動物の消費に強く反対しているそうで、コロナウイルスが流行したら中国のSNSが野生動物の市場を廃止しない政府に対して怒りの投稿が非常に多かったため政府は動かずにいられなかったらしい。

この記事の日本語、ちょっとイラつくレベルだが、厚労省の機械翻訳よりはずっとマシなのでそのまま引用した。中国でも圧倒的多数は野生動物の食用に批判的だったようだが、古くからの食習慣は脈々と継続され、そのための市場が 2万ケ所もあったというのだからすごい。

市場では、生きた犬、猫、亀、蛇、ネズミ、サル、コウモリ、トカゲなど(犬や猫は "wild animal = 野生動物" と言っていいのかなあ?)が狭い檻に入れて売られ、買い手がつくとその場で殺されていたと伝えられる。これが世界中の動物愛護者からの批判の的だった。

今回の感染症の拡大が、図らずもこうした取引の禁止につながったわけだが、今後は非合法取引として続くことになるだろう。どうしても犬食いたい人は食うだろうからね。

ただ、そうなるとかえってアンダーグランドで危険が増してしまうと思うがなあ。

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コメント

食用もありますが、漢方薬の材料という需要もあるようで。中国は国策として漢方薬産業にはそれなりに力を入れているようなので、野生動物取引はなかなかなくならないと思います。

投稿: 山辺響 | 2020年3月 8日 18:44

山辺響 さん:


なるほど、漢方薬需要が大きいんですね。前にどこかで読んだことがあるのを思い出しました。

かなり根が深いなあ。

投稿: tak | 2020年3月 8日 21:28

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