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2020/02/06

統一地方選、茨城のウグイス嬢のアクセント

統一地方選の後半に入っていて、私の地元は来たる 4月 21日が投票日である。選挙カーがひっきりなしにやって来て候補者の名前を連呼するのだが、何しろ私は「茨城ネイティブ」じゃないから、誰が誰やらさっぱり区別がつかない。

200206

この土地に移転してきた 40年前も、引っ越し荷物が片付いて間もなく選挙があった。そしてこの土地のウグイス嬢が候補者の名前を連呼するのを聞いて、「うひゃあ、ここは茨城なんだなあ!」と衝撃を受けた記憶がありありと残っている。

北関東は「無アクセント地帯」と言われるが、決して「アクセントがない」というわけじゃない。欠落しているのは「アクセントそのもの」ではなく「アクセント感覚」なのだ。だから下手に意識してしゃべろうとすると、滅茶苦茶なアクセントになってしまう。茨城はとくにその傾向が強いと思う。

ウグイス嬢は、候補者の名前を連呼する場合、「〇山〇夫、〇山〇夫でございます」なんて言うわけだが、この辺りでは「ございます」のアクセントが独特だ。平板基調で最後の「す」がフッと消えるフツーの言い方ではない。

例えて言えば「ご大層」とか「句読点」とか「宮内庁」とか「リレーション」とかいう単語同様に、中間が高いアクセントの「ごいます」になってしまう。改まって意識すると、どうしてもそうなってしまうようなのだ。

同様に「よろしくお願いいたします」の「いたします」も、中間が高くなる。こうして「〇山〇夫でごいます! どうぞよろしくお願いします」と、延々と連呼されるので、耳についちゃって、しまいにはなんだかこの方がデフォルトみたいな気がしてしまうほどだった。

ところが今回の選挙では、この「ごいます」「します」調の連呼が影を潜めている。ほとんどの候補者がきちんとした報酬を支払って、「まともなアクセント」のプロのウグイス嬢を手配しているようなのである。さすがに茨城弁丸出しではイメージが落ちると気付いたのかもしれない。

そういえば、電話の「177番」で聞ける天気予報も、ちょっと前からマトモになったようだ(滅多に聞かないけど)。茨城に越してきた頃に聞いた 177番の天気予報は啞然とするほど滅茶苦茶なアクセントだったことを覚えている。

「明日、晴れ。降水確率 20%でしょう」というのが、「す、れ。うすいかりつ、にじっぱせんとでしょ〜」で、とくに最後の「にじっぱせんとでしょ〜」の早口の平板アクセントは、曰く言いがたい異様さだった。前半の妙ちきりんなアクセントとの合わせ技で、「この人、歌ってるのかいな?」と思ったほどだ。

というわけで、今回の選挙はローカル色が薄まっていたのだが、今日、久しぶりに「ごいます」「いします」調の選挙カーがやってきた。「ああ、やっぱり茨城の選挙だったんだ!」と、何だか安心してしまったのは、40年もこの土地に住んでしまったからなのかもしれない。アブナい、アブナい。

 

【同日 追記】

この件に関しては、ほぼ 4年前の 2016年 2月 5日にも "茨城県では選挙カーのウグイス嬢の口跡が悪すぎる" というタイトルで触れている。この記事では、「ふる○て 智恵子」という名の候補者の名前が、どういわけか「くろがね しゅうほう」としか聞こえないと書いている。ウグイス嬢への報酬をケチって、身内のおねーちゃんで済ませていたのかもしれない。


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