マスク不足とトイレットペーパー不足の考察
新型コロナ騒ぎで、マスクだのトイレットペーパーだのが品薄になっている。どちらも一時は店頭から完全に姿を消していたが、トイレットペーパーはようやく出回り始めている。
今でも入手しにくいのはマスクの方だ。仕事関係の会議の通知メールには、「必ずマスク着用、昼食、飲み物持参のこと」なんて但し書きが付けられているが、マスク入手はなかなか大変だ。最近は知り合いの洋裁の得意なオバサンが手作りのマスクを作ってくれたりする。
私は特定商品の「品薄」ということに関しては昔からかなり「眉唾」で眺める習性がついている。というのは大昔も大昔、1973年のオイルショック時に灯油配達のアルバイトをしていて、まさに業界の裏事情を身を以て知る経験をしているからだ。
それに関しては 2003年の「米不足」が騒がれた時期に、経験談として書かせてもらっている。 ”米不足の裏側” という記事だ。
1973年(大学 3年の頃)頃、燃料店でアルバイトをしていた私は、店主の指示で灯油隠しに加担させられていた。顧客には「仕入れが不足して・・・」なんて言いながら、実際には裏の倉庫に山と積んで隠していたのである。あれはイヤな仕事だったなあ。
流通のほとんど全ての段階でシーズン前半に「出し惜しみ」をし、裏にたっぷり隠していたのだから、最終消費者の段階までに十分に届くはずもなく、「深刻な灯油不足」なんて言われていたのである。しかしその出し惜しみも、シーズン後半までには続かなかった。
年が明けて 1月下旬頃になると「隠し在庫」がどっと出てきて、「幻の灯油不足」は一挙に解決したのだった。その数年後の「第 2次オイルショック」でも 2003年の米不足でも、事情は大体似たようなものだった。流通の各段階でチマチマ隠すからいけないのである。
今回の場合、トイレットペーパーに限っては、私は何も心配しなかった。あせった消費者が一時的に買いまくったせいで店頭在庫は出払っていたが、時が経てば回復すると見ていて、確かにその通りになった。逆に過剰反応の反動が出て、しばらくは需要が落ちるかもしれない。
ところが、マスクだけはちょっと問題だ。最近のマスクは 8割以上が中国からの輸入に頼っているらしく、今回の事情で確かに品薄には違いないようなのである。しかしそれもおっつけ解消するというから、あまりあせらない方がいい。「作れば必ず売れる」のだから、供給は確実に増える。
会議に出席するために早朝からマスクを買いに並ぶなんて消耗なことは、来月になればしなくて済むようになるだろう。
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