「オジさん LINE」で悪かったね
4月 13日の "LINE は「女子会ノリ」の様相が強すぎる" というエントリーで、さりげなくというか、さりげなく以上にというか、”LINE” という SNS ツールのビジネス場面での使用に関する違和感を表明させていただいた。"「女子会ノリ」の様相が強すぎる” と書いたのだが、世間ではあれを「若者ノリ」と捉えているみたいなのだね。
日経XTECH というサイトに、鈴木朋子さんという IT ライターが「LINE で句読点を打たない若者たち、実は知られざる「合理的」理由があった」という記事を寄せている。それによると、若者は LINE でのオジさんノリを「おじさん LINE」と揶揄するのだそうだ。
例えば、LINE では句読点代わりに「送信」ボタンを押す傾向があるので、上の画像のような「ブツ切れ」トークが当たり前になっているという。いちいち文章を完結させていては、リズム感が悪すぎるってことになるのだろう。
それはいい。若い世代が自分たちのノリにふさわしいスタイルで盛り上がる分には、全然構わない。大いにやればいい。しかしビジネス上でもついいつもの「LINE ノリ」が顔を出すことになるので、オジさん、戸惑っちゃうんだよね。
最近は、いわゆる「若者」だけでなく、オバサンたちまで「LINE ならいつも使ってるんで、それでお願いしたいんですけど」なんて言い出す。その結果、彼ら(若者とオバサン)は「フツーのノリ」と思っているらしいが、その実、どんどん「女子会ノリ」が強まってしまうのだ。
他愛のないチャットなら問題ないが、ビジネス的なミーティングで「女子会ノリ」が強まると、ムードだけが先行してしまって、「誰が、何を、どうする」みたいな具体論が曖昧になってしまう。ところがその点をいちいち確認したら「うっとうしい」と思われるだろうから、そのまま曖昧に流れる。
で、結局はオンライン・ミーティングが終わってから別便のメールで具体論の確認をすることになる。ところが「LINE ノリ」から冷め切らないオバサンたちは、日常会話をよりお下手にしたような文章で応えてくるので、わけがわからない内容になる。二重手間が三重手間以上になりがちだ。
今回のコロナ騒動でビジネスのオンライン化が促進されているのはいいのだが、巷では「確認の手間」がうっとうしいまで面倒なことになってしまっている。それで、ちょっと閉口気味のオジさんなのだよね。
結論的に言えば、かっちりとしたスタイルが要求される場では "Facebook"。気軽なノリで行きたいなら "LINE" というような感じで使い分けようよということだ。それぞれの SNS システムには、それぞれの得意とする「ノリ」があるみたいなのだよね。
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