CD の虫干し
コロナウイルス騒ぎで、いわゆる「不要不急の外出」のみならず、「本当は必要なんだけどなあ」というような仕事での外出も控えざるを得ない状況だ。ずっと家にいて、気分転換に裏の土手を散歩するばかりの生活は、あまりにも日常的すぎて逆にかなりの「非日常」に思われてしまう。
そんなわけで、今月 11日の "ずっと家にいるので、部屋の整理が進んだ" なんていうようなことになっている。さらにここ 2〜3日は、「部屋の整理」なんていうレベルに留まらず、わざわざ戸棚の奥からいろいろなモノを引っ張り出して「虫干し」みたいなことまで始めてしまった。
なにしろ時間の余裕だけはここ 30年ぐらい味わったことがないほどたっぷりあるので、自分のモノのくせにまるで「ビックリ箱」を開けたような気がするほど、総ざらいの様相だ。おかげで忘れてしまっていた CD までどっさり出てきて、聴き放題である。
思えば、音楽の聴き方もずいぶん昔とは変わった。この家に引っ越して来た頃はまだ「レコード」の時代で、LP 盤を廻すでっかいプレーヤーが部屋の片隅にどっかりと居座っていた。それがいつの間にか 「CD ラジカセ」なんてものに置き換わり、さらに最近では PC で音楽を鳴らしている。
ここ 2〜3日は、iTunes に保存しそびれていた昔の CD を思い出したように聴きながら、「ああ、やっぱり昔の曲はいいなあ」なんて思っている。上の写真に写っているのは、"The Very Best Of Otis Redding"、Eric Clapton の "Unplugged"、"The Best of Leonard Cohen"、そして左下は『義太夫さわり集』。
今日なんかは、義太夫の『義経千本桜 鮨屋の段』や『菅原伝授手習鑑 寺子屋の段』なんかを聴きまくりながら仕事をしていたよ。まったく最近は「非日常」そのものである。
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