メンズ・ブランド「ダーバン」が 50周年なんだそうだ
ふと気付いたら、メンズ・ブランド「ダーバン」が今年 50周年を迎えて、昨年から新たなプロモーションを開始しているんだそうだ(参照)。ちっとも気付いていなかった。
50年前といえば 1970年で、当時私は若干 17歳、高校 3年生だった。日本最大のアパレル・メーカーだったレナウンは、新ブランド「ダーバン」に大スター、アラン・ドロンを起用して華々しい CM 戦略をスタートさせていた。YouTube で当時の派手なプロモーションが窺われる。
当時は 70年安保闘争、カウンター・カルチャーが盛り上がりを見せていた時代でもあったので、レナウンのイメージ戦略は「ちょっと違うな」という感じがあった。何となく「外れ気味の滑稽さ」すら感じさせていた。
アラン・ドロンが苦み走って呟く "D'URBAN c'est L'elegance de L'homme Moderne" ってキャッチフレーズも、我々は「ダーバン、セガレでやんす。どれどれ」なんてパロっていたのを思い出す。やっぱり「ちょっと時代じゃない」モノを感じていたのだね。
レナウンの年商は、私が繊維業界で仕事をしていた 1980年代の 2,000億円超を最高として以後は急落を続け、今は惨憺たる有様だ。
で、50周年記念ということで、改めてプロモーションを強化しているんだろうが、何だかあまり期待できないよね。
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コメント
ダーバンなんていうブランドがまだあったんだというのが正直な感想ですね。
アランドロンのCF見ると背中が痒くなりそうです。
赤字の原因は
゛山東如意の子会社で香港に拠点を置く恒成国際発展有限公司の売掛金の未回収によって貸倒引当金を計上したためだ。
”だそうです。
未回収の場合は山東如意が支払うことになっているらしいですが、それも実行されてないようです。67億円の未回収はレナウンにとっては致命的な数字です。
先行きは相当暗いです。
投稿: ハマッコー | 2020年5月 2日 23:43
ハマッコー さん:
元々は靴下などの実用衣料を展開する「メリヤス会社」でしたからね。
「メリヤス」とは、いわゆる「ニット(編物)」のことで、漢字では「莫大小」と書きます。伸び縮みするので、サイズは関係なしと思われていた時代の当て字です。
そんな体質を引きずってきましたから、「ファッション商品」というのを展開しても、いつも今イチの感覚でした。
要するに、百貨店とつるんで売り場を確保してきていただけです。どちらも、まともにリスクを取りませんから、状況が変わると手の打ちようがありません。
百貨店がダメになって、中国の会社の子会社になり、挙げ句の果てに負債を押しつけられては、目も当てられませんね。
投稿: tak | 2020年5月 5日 06:36