安倍さん、うちで踊ってないじゃん
安倍首相が星野源の『うちで踊ろう』という曲のインスタ動画とのコラボで tweet したというのがやたら話題になっていたので、つい「どんなんだろう?」と覗いてみてしまった。そして「アホか?」と思ってしまったのは、言うまでもない。
管官房長官によれば、「若者に外出を控えてもらいたい旨を訴えるにあたり、SNSでの発信は極めて有効である」(参照)と考えてのことだったというのだが、どうみても「若者向け」のアピールにはなってないよね。「オッサン趣味」丸出しだ。
この tweet には 35万以上の「いいね」が付いたというが、その 10倍の人間が「見えない『ひどいね』ボタン」をクリックしまくっていただろう。
首相が自分でこんな動画をアップロードしたとは到底思われないから、誰か仕掛け人がいたのだろう。その仕掛け人、もう少しちゃんと考えればよかったのに、犬を撫でたり、コーヒーでまったりしたり、わざとらしく読書したり、テレビのリモコン操作したりだけでは、いくらなんでも芸がなさ過ぎだ。
さらに、カジュアルなコットン・スラックスときちんとカフスボタンを留めたドレスシャツの組み合わせというのは、申し訳ないけど「最悪コーディネーション」である。いやしくも動画を公開するというのに、スタイリングに気を配ってくれるスタッフは一人もいなかったのだね。
そして何よりも、『うちで踊ろう』という曲とのコラボ企画のくせに、安倍さん、ちっとも踊ってない。ほかのコラボ動画の多くは、結構ご機嫌な踊りがフィーチャーされてるだけに、いやが上にも首相の「オッサン度」が際立つ。
あるいはまともに踊らないまでも、少しだけでもいいからリズム感のある動きを採り入れたりしようとは思わなかったんだろうか。下手でもいいからそんな演出をしてみせれば、もしかしたら「微笑ましさ」とともに妙な好感度がアップしたかもしれないのに。
これではコラボの意味がなく、違和感を生ずるばかりだ。結局のところ首相官邸の企画センスって、この程度のものなのだね。
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コメント
コロナウィルス問題については、小池さんは毎日記者会見しているし、テレビでも枠を買い取って「コロナウィルス対策にご協力をお願します」と訴えている。小池さんの奮闘ぶりが伝わってくる。
米国のメディアは小池知事をニューヨーク州アンドリュー・クオモ知事のようだと絶賛している。
このような状況では安倍さんが何をやっても滑ってしまいますね。何もしないのが最善だったのに、一番やってはいけないことをやってしまったということでしょう。
特に毎日命がけで医療に携わっている人達、事業資金が枯渇する恐れを抱いている中小企業の人達には腹立たしい思いをさせたと思います。
首相官邸は負の情報発信をしている。
それにしても小池さんの強かさには恐れ入る。
公金を使ってTVに頻繁に登場してる。このことは次の選挙運動そのものでしょう。
投稿: ハマッコー | 2020年4月16日 02:07
ハマッコー さん:
小池さんと安倍さんの記者会見を見比べると・・・
小池さんは「自分が何を言っているかを理解している」
安倍さんは「自分が何を言っているのか、実は定かでない」
・・・ という感覚が際立ちますね ^^;)
何しろ、安倍さん、「云々」を「でんでん」なんて言っちゃう人ですから。
そしてついに今回の YouTube では、自分が無言のパフォーマンスを通じて何を発信してしまっているのかをも、さっぱり理解できていないようです。
しゃべればしゃべったでスベるし、無言だとなおスベる。あの人の政治生命は、既に終わったのだと確信できました。
投稿: tak | 2020年4月16日 22:12