賭け麻雀を取材に使う記者
本日付のスポニチの記事に "吉川美代子アナ 取材対象との麻雀 過去には「結構ありました」も 黒川氏らは「賭けはやっちゃいけない」" というのがある。元 TBS アナウンサー(現在はフリー)の吉川美代子さんが、例の賭け麻雀に関して語ったというものだ。
記事によると彼女は「私が(TBS の)報道局で仕事していた時はいかに大物と仲良くなって、その懐に飛び込んでネタをもらえるか、スクープ獲れるかということだった」と語ったという。その「懐に飛び込む」手段の一つが、一緒に麻雀をしている最中にチラッと聞いてしまうなんてことだった。
私も吉川さんとほとんど同年代で、昔は業界紙の記者なんかしていた経験もあるから、その辺りの感覚はよくわかる。昔はまさにそんな時代だったが、今でもそれが続いていることを知って、ちょっともの悲しい気持ちになっている。
とはいえ、私自身は麻雀を取材に使ったことは一度もない。というのは前にも書いたことだが、私はゴルフと麻雀はしない人なのである(参照)。この 2つに関しては「しない」どころじゃなく、ルールすら知らない。
それにはっきり言って、ゴルフや麻雀で聞き出したネタのバリューなんて、結局大したものじゃない。「麻雀やりながら聞き出した」なんてことを得々と語る記者もいたが、そんなことは大抵、私が過去に書いたネタの焼き直しでしかなかった。ほとんどのことは、上手に聞けば通常の取材で聞き出せるものである。
「一緒に酒飲んで麻雀してゴルフして、相手の懐に飛び込まなければ本音の話は聞き出せない」なんていう記者もいるが、そいつはちゃんとした取材ができなくて、酒と麻雀とゴルフだけは好きというだけの話だ。そんな連中と付き合っても、ロクなことがない。
そんなダサダサの手法が今の時代まで続いていたなんて話は、あまり知りたくなかったなあ。
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