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2020/07/03

死に体を乗り越えろ、香港!

昨年 11月 25日に「死ぬなよ、香港!」という記事を書いている。前世紀中の 1980〜90年代のことだが、私は香港に何度か行っているので、結構身近に感じているのだ。

2007031

私が香港を訪れた目的はお気楽な観光や買い物などではなく、すべて「オン・ビジネス」の出張だったので、現地の人たち(主にアパレル/ファッション業界人)と親しく交流している。彼らの多くは既に還暦を超えているだろうが、今回施行された「国家安全法」には大きな脅威を感じているはずだ。

ちなみに昨年 11月の記事の冒頭は、こんな具合だ。

私は今月に入ってからというもの、香港の自由は既にほとんど「死に体」という気がしていて、自由を求める人たちは今のうちに香港を脱出した方がいいんじゃないかとまで思っていた。しかし香港区議選で民主派が圧勝したことで、「香港はまだ死んでない」と思い直した。まだ一縷の望みはある。

しかし、この「一縷の望み」も途切れかけているように思える。中国問題に詳しいジャーナリストの福島香織さんも「香港を殺す国家安全法、明らかになった非道な全文」という記事を書いている。

2007032

この「国家安全法」の非道さは、「外国人が外国で、香港住民に中国や香港政府への憎悪を募らせる言動をした場合もこの法律が適用されうる」なんていうとんでもない内容からも如実にうかがわれる。つまり極端に言えば、こんなことを書いている私だって罪に問われかねないのだよ。

この関連で英国は、香港に住む「英海外市民」290万人の受け入れを表明している(参照)。香港における「英海外市民」(BOTC - British Overseas Territories citizen)とは、「香港返還よりも前に登録された香港の住民権を持つ者」(Wikipedia より)ということのようだ。

ということは、1997年 7月 1日以前に生まれて登録されていた香港市民は、英国に渡れば受け入れてもらえるが、23歳以下の若年層はその資格がないから、香港に留まらなければならない。いずれにしても、しんどい運命が待ち受けているだろうが。

さらに言えば英国に逃れて生活しても、この悪法を適用されて身柄引き渡しを要求される可能性だってある。英国政府はそんな要求に応じないだろうが、それならそれで、密かに「処分」されてしまう懼れもあるだろう。

我々のすべきことはといえば、時々思い出したようにでもいいから、声を大にして香港の自由を訴え続けることだ。それが国際世論につながり、中国への一定のプレッシャーになるだろうと期待するしかない。死に体を乗り越えろ、香港!

【追記】

私の香港関連の主な過去記事には、上述のものの他にこんなようなのがある。

香港の自由を守る運動に心の底から共感 (2014/11/25)
香港の自由を守る運動と、ベルサーチの Tシャツ  (2019/08/15)
香港の自由を求める闘いにエールを送る (2019/09/01)

 

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