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2020年7月22日

安倍首相、「ゆるふわ系」という道も閉ざされ

安倍政権がヨレヨレである。安倍晋三という人は、とくに大きな問題のない時は「美しい日本」なんて右寄りの雰囲気を発散してさえいれば間がもつのだが、ちょっと難しいことが起きてしまうと、処理能力の欠如(敢えて別の言い方をすれば「頭の悪さ」ね)がバレバレになってしまう。

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こんな状況だから、「現代ビジネス」先月 20日付に "なぜ若者は、それでも「安倍晋三」を支持するのか" という記事に驚いてしまった。今年 5月の朝日新聞の調査によると、安倍政権に関しては「支持 29%・不支持 52%」だったのだが、29歳以下に限ると「支持 39%・不支持 38%」だったという。

つまり 29歳以下の層では、支持率が不支持率をわずか 1%ながら上回っていたのである。コロナ問題がこじれて以降だというのに、60〜69歳の年齢層の「支持 21%・不支持 67%」という数字とは、まったく様相が異なっている。

ちなみに若年層では「(安倍首相を)批判する奴は陰キャ」と言われるらしい。「陰キャ」って何だよ? とググって見ると、「陰気なキャラ」の省略系だそうで、反対語は「陽キャ」。ちょっと前の「ネクラ/ネアカ」と共通する言葉らしい。

へえ! てことは、若年層においては安倍政権不支持を鮮明にすると「陰キャ=ネクラ」扱いされてしまいかねないのか。

そもそも、若年層では安倍首相がどんな具合に支持されているのかといえば、それは政策そのものが支持されているというのではないようなのだ。若年層にユーザーの多い動画 SNS である TikTok で「安倍晋三」をキーワードに検索すると、次のようなことになるという。

そこには「ゆるふわ系おじさん」としてちやほやされ、親しみをもって「イジられる」内閣総理大臣の姿があるはずだ。

「安倍さんに会ってハイタッチしてくれた!」と喜ぶ動画、自作の「アベノマスクのキャラ弁」を紹介する動画、会見する安倍総理の顔をアプリを使って「かわいく」加工した動画――これらが多いもので20万件以上の「いいね!」を獲得している。

というわけで、こんなことになるらしいのだ。

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ただ、これは先月 20日時点のお話で、最近は安倍首相自身の表情がかなりの「陰キャ」系になってしまったので、話は変わってしまっているだろう。思いがけない唯一の「売り」がこんなことで閉ざされては、もう先はないね。

 

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