京都は思い通りにならない街
加古川の帰路、少し時間に余裕があったので、京都に途中下車した。JR 加古川駅から京都まで行く「新快速」(JR 東日本でいう「特別快速」に相当するかな?)というのがあったので、それに乗ってみたのだ。
ほぼ 1時間半かけて 9時前に京都に着くと、私の晴れ男ぶりが強すぎたのか青空が広がって気温がぐんぐん上がり、律儀にマスクなんかしていたら暑くて死にそうになる。そんなわけで、街を歩くときはマスクを外す。
思えば、京都の街には何度来たか知れない。初めて来たのは高校 3年だった 17歳の夏で(もう、半世紀以上経ったのか!)、それからほぼ毎年のように来ている。1年に複数回ということも多いから、多分 100回近く来ているだろう。上の写真は来る度に参拝する東本願寺だ。
京都の次に度々訪れた街は、名古屋である。一時ウール関連の仕事をしていた時に、ほぼ隔月で名古屋で開かれる会議に参加していた。名古屋から岐阜にかけては日本のウールの中心地だが、総合的な見所としては、そりゃ、京都には太刀打ちできない。
初めて京都を訪問した 17歳の夏のことは、5年前に「新幹線特集の番組を見て思ったこと」という記事でちらっと触れたが、ドヤ街に泊まり、チリとドイツから来たというおねえちゃん 2人と意気投合して、あちこち一緒に廻ったのだった。山形県のど田舎の高校生にしてはちょっと得がたい経験である。
外国人と 2日間にわたってべったり付き合ったなんて生まれて初めてのことで、あんなに英語でしゃべりまくったのも初めてだった。「俺の英語って、ちゃんと使い物になるじゃん!」と自信を持ったのはこの時である。ちなみに相手が 1人だったら、そのままどうなっていたかわからないよね。
それにしても京都は暑い。来る度に「もう、夏の京都なんて来るものか!」と呟きながら帰路につくが、どういうわけか今でも、夏に訪れることが圧倒的に多い。夏の次は底冷えのする冬が多くて、「季節のいい春か秋にゆっくり 2〜3日滞在してみたい」と毎回思っても、それはなかなか叶わない。
京都は平安の昔から、人の思い通りにならない街である。
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