あんまり暑いと、蚊も夏バテする
ウエザーニュースの 8月 20日付に「○○℃ を超えると蚊も夏バテする!?」というクイズみたいなタイトルの記事がある。「○○℃」の正解は「35℃」だそうだ。無茶苦茶な暑さに耐えきれないのは、人も蚊も同じということのようなのだ。
そう言われてみれば確かに夏の真昼、猛暑のピーク時には、半袖にショートパンツなんて格好で川土手を散歩しても、蚊に刺されることはあまりない。ところが夕方になって気温が下がると、とたんに蚊が活発になって刺されまくることになる。
アース製薬・虫ケア用品ブランドマネージャーの北口明宏さんによると、「気温が 25〜30℃になると蚊は活発に活動します」ということだそうだ。確かに梅雨明けが近付いて、気温が 25℃を当たり前に超える頃になると蚊がどっと増える印象で、生活実感とも一致する。
北口さんによれば「30℃を超え暑くなると徐々に動きが鈍くなり、35℃以上の猛暑日は、植木の葉裏などの日陰に身を潜めています」ということになる。なるほど猛暑の真昼でも、草むらを歩いたり植木の剪定をしたりすると蚊に刺されるのは、人間が蚊の領分に入っていくためだったのか。
ちなみにウエザーニュースがこの記事を 8月 20日付でアップしたのは、この日が「蚊の日」だったからだそうだ。その由来はよくある日本語の語呂合わせではなく(そもそも語呂合わせなんかでは「蚊」になりようがない)、国際的にも ”World Mosuquito Day" とされているらしい。
1897年のこの日に、イギリスの細菌学者ロナルド・ロスが、ハマダラカ類の蚊の胃の中からマラリアの原虫を発見し、それによって 5年後に第 2回ノーベル生理学・医学賞を受賞したということによるという。へえ、そんなことは全然知らなかったよ。
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