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2020年8月 3日

"Come Gather 'Round People" (Wherever You Roam...)

昨日の朝の NHK ラジオで「マイあさ」という番組を聞いていると、ゲストに今年度の芥川賞を受賞した高山羽根子さんが登場していた。彼女の受賞作は『首里の馬』だが、昨年に芥川賞候補作となったのは、『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』という作品だという。

200803

私は恥ずかしながら昨年度の候補作については情報をもっていなかったのだが、『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』と聞けば、それはもう間髪を置かず、自然に "♫ wherever you roam..." と口をついて出てしまう。そう、ボブ・ディランの "The Times They Are A-Changin" (『時代は変わる』)だ。

というわけで、そこから先は完全にオートマティックな反応で、すぐに Amazon のサイトにアクセスして購入してしまった。芥川賞受賞作の『首里の馬』を読む前に、まずはともかく『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』を読まなければ、落とし前がつくまいと思ったのである。

で、今日は朝から所用であちこち出かけ、帰宅は午後 3時過ぎになった。途中、iPhone で Amazon の「注文履歴」を見ると「2020/08/03 に配達しました」と表示されている。最近は便利な世の中になったものだ。帰宅して郵便受けから Amazon の小さな包みを取り出し、早速読み始めた。

1時間足らずで一気に読み終わり、「これは当たりだったな」と思う。最初から最後まで、徹頭徹尾「フツーの現実感」というものがないのに、常にボブ・ディランの『時代は変わる』がバックグラウンドで聞こえるような「既視感」に、濃厚に彩られている。まるで自分の経験したことのように錯覚しそうだ。

これから読む人のために、敢えてこれ以上は書かないことにする。そして私としてはまた、ほぼ自動的に Amazon で『首里の馬』を購入してしまったよ。明日届くはずだ。

【2020年 8月 4日 追記】

ちなみに "Come gather 'round people" というのは、その昔に流行った『受験生ブルース』の出だし「おいで皆さん 聞いとくれ」になる。

 

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