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2020年8月 5日

東京立川の「猫返し神社」というもの

朝のラジオを聞いていたら、脱走してしまった猫が帰ってくるという御利益がある「猫返し神社」の話が出てきた。「そりゃ、一体なんじゃ?」とググってみたら、ジャズ・ミュージシャン、山下洋輔の著書まで一緒に検索されて、「へえ〜!」となってしまった。

200805

2016年 5月 28日付の AERA の記事によると、この神社は阿豆佐味天神社・立川水天宮という由緒あるものなのだそうだ。この中に、正式名称を「蚕影神社」(こかげじんじゃ)というお社があり、これが「猫返し神社」と呼ばれているという。その由来を宮司の宮崎洋さんがこう語っている。

実は 30年ほど前に、ジャズピアニストの山下洋輔さんが立川に引っ越して来られたんですが、その時に飼い猫のミオちゃんがいなくなってしまったんです。それで方々探すうちに、うちの神社にたどり着いて。引っ越しのご報告と、猫が帰ってきますようにということをお願いしたんだそうです。そうしたら間もなく、その猫のミオちゃんがよれよれになりながら戻ってきてくれたそうです

このエピソードは 1度だけに留まらず、代替わりした 2匹目、3匹目の猫の行方不明時にも、この神社にお参りして戻ってきたとのことで、山下氏がこの話を雑誌に書いたり単行本にしたりしたおかげで、今やすっかり「猫返し神社」として知られるようになったのだそうだ。

この神社を訪ねると、ピアノ・ソロの『越天楽』が流れているのだが、これは山下氏の演奏だという。一度お参りして聞いてみたいものである。

【同日 追記】

ちなみに雅楽の『越天楽』は、後にアレンジされて白拍子の『今様』になり、さらにアレンジされて『黒田節』に変わったと言われる。聞き比べると、確かに共通したメロディだよね。

 

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