COVID-19 感染拡大問題で、大袈裟にひがんでみる
COVID-19 関連で、大阪府や沖縄、福岡県などで重症者が増えていることに関し、これまで「夜の街の若者」感染を強調しすぎたために、中高年に気の緩みが生じているという(参照)。高年齢層の患者は重症化しやすく、ということは死亡しやすいんだそうだ。
確かにこのところ、新規感染者の多くは夜の街で働く若者であるとのニュースが多かった。これって、「人間の業」みたいなものを感じさせるものでもあったが、一方で高年齢者への感染も広がっていたようなのだ。東京新聞は次のように伝えている。
大阪の行政取材を続けるフリージャーナリスト吉富有治氏は「吉村知事は『夜の繁華街』で若者の感染が広がっていると強調したが、メッセージの出し方が間違っていた」と話し、中高年の気の緩みにつながった可能性を指摘した。
これってつまり、「感染の広がりやすい環境にいるのは若者が多いが、一度感染してしまったら、高年齢者の方が重症化しやすい」ってことを踏まえた話なのだろう。そう言う私だって先月 26日の誕生日を過ぎて、もう 68歳なんだから他人事じゃないぞ。
で、このことの何が問題化といえば、「新型コロナの重症患者で集中治療室(ICU)が埋まると、他の疾患を持つ救急患者に対応できなくなる恐れがある」(川崎市の聖マリアンナ医科大病院の国島広之・感染症センター長)ということらしい。だが、これも何だか「おいおい」と言いたくなる話である。
「高齢者がコロナで死ぬ分には仕方がないが、集中治療室が埋まるのは大迷惑だ」と言わんばかりに聞こえるのだよね。というわけで用心するに越したことはないので、そのきっかけ作りのために今回はちょっと大袈裟にひがんでみた。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- アルコール飲料にもがんのリスクがあるという(2025.03.12)
- 睡眠時間が短いと、「死亡率」が増加するって?(2025.03.08)
- クルマを使うか、電車やバスを使うか、それとも歩くか(2025.03.01)
- 会議中の居眠りって、極楽みたいなもの(2025.02.17)
- 「Me-Time(自分時間)」って、うまい言い方だ(2025.02.16)
コメント
結局は「密集するな・誰でもうつるぞ・抵抗力の弱い人は危険」という、ウイルス対策としてはあまりに当たり前のことなんですよね。
それを「高齢者ガー」「いや若者ガー」とか限定するから、「じゃない人」の危機意識が薄れてしまうというか、むしろ悪影響な報道とすら思えます。
投稿: らむね | 2020年8月21日 02:25
らむね さん:
まさにおっしゃることさえ踏まえていればいいんですけどね。
人間というのは、基本的なことでもくどくど言われないと忘れるんですね。困ったものだ ^^;)
投稿: tak | 2020年8月21日 13:15