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2020年8月12日

電車隣席の「昭和的半袖シャツ」袖口ツンツン問題

13年も前に書いた「オジサンの半袖シャツ、袖口が広すぎ 」という記事が、今になってもかなりのアクセスを集めている(とくに夏)。電車で隣に座ったオジサンの半袖シャツの広過ぎる袖口の角がこちらの二の腕をやたらツンツンくすぐって、迷惑でしょうがないという話だ。

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上の写真を見ればわかるが、オジサンの半袖シャツは、袖口が外側に不必要に突き出すという昭和的なシルエットになっていることが多い。その上、妙にアイロンが効いていたりするため、こちらも半袖で隣に座っていると、剥き出しの二の腕を不愉快に突いたりくすぐったりされて、迷惑千万なのだ。

この記事には同感を表明するコメントが結構ついていて、「今、電車の中でその状態」という気の毒なものも 3件ある。つい一昨日のコメントは、「今まさにその痒い状態で、自分が着ていた半袖カーディガンを脱いで、当たるほうの腕に全部かかるように肩がけして防いでいます」という涙ぐましいものだった。

「俺もおっさんだが、隣のおっさんの袖が気になるおっさんである」というのは、今年 6月のコメントである。1本のブログ記事に 13年近くにもわたってコンスタントにコメントが付くというのは、実際にかなりの広がりをもつ大問題なのだということを如実に示している。

「昭和的半袖シャツ」の袖口が不自然に外側に突きだしているのは、製造過程のパターン(型紙)の問題で、単純な円筒形に近い袖を身頃に平面的に縫い付けているからこんなことになる。ちゃんとした立体的パターンにすれば、下の画像のようにすっきりと収まりが付く。

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一目見れば、身頃への縫い付け部分と袖口が直角に近い角度になっていることに気付かれるだろう。「昭和的半袖シャツ」の場合はこの角度が決定的に足りない。さらに腕を降ろした時に窮屈にならないよう、やたらと袖口を広くするので、ますますツンツン問題が大きくなる。

というわけで、そろそろ「昭和的半袖シャツ撲滅」の声を上げて、袖口のツンツン問題をこの世からなくしてしまわなければならない。ただ、これをシャツ・メーカーに要望しても、安物シャツの場合は相変わらずの作り方しかしないのであまり効果は期待できない。

そこで消費者の方が「昭和的半袖シャツ」は電車で隣に大迷惑ということを知って、買わないようにするのが一番だ。あるいは「ダサくてカッコ悪い」とか「オッサンぽい」とかいう評価を定着させて、売れなくなるようにするのも一つの手だ。

まともなパターンの半袖シャツが高くて買えないなら、伸縮性のあるニット地のポロシャツに鞍替えしてもらいたい。これならユニクロで 3,000円以下で買える。ポロシャツで通勤するのに抵抗があるというなら、一年中長袖で通して、夏は腕まくりしていろというほかない。

 

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