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2020年9月 9日

「正しい自分」を押し通したい人

昨日の "マスク拒否し「非科学的だ」と乗務員威嚇の男性客、関空行きピーチが新潟に着陸し降ろす" というニュースには、「はぁ?」と呆れてしまった。(マスク着用を)「要請するなら書面を出せ」などと言い張って乗務員を威嚇、大声をあげたのだという。

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航空機内でマスクを着用することの COVID-19 感染防止に関する有効性については諸説あって、「航空機内ではマスクを着用した方が良いのか?」という記事で、感染症専門医の忽那賢志氏が詳しく語っている。ここでは一応、それはそれとしておこう。

新潟空港で降ろされた男は、マスクの有効性に否定的な考えをもっていたようだ。そしてその考えを「正しい」と信じ切り、その「正しい自分」をシンプルに押し通したかったのだろう。ただ、このケースでそれよって生じる軋轢や弊害については、思いが及ばなかったようだ。

「正しい自分」を押し通したい思いが強すぎたため、機長により「機内の秩序を乱す行為に当たる」と判断され、緊急着陸した新潟空港で降ろされてしまった。そしてピーチ便の本来の目的地の関西空港への到着は、2時間 15分遅れとなったわけだ。

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上の画像は同じ便に乗っていたと思われる人の tweet だが、もう、「運が悪かったね」と言うほかない。世の中にはこんなこともあるのだね。

新潟空港で降ろされた男は、ほんの数時間、ちょっとした息苦しさと「こんなこと、無意味なんだがなあ」と思うストレスをやり過ごすよりも、飛行機を臨時着陸させ、なおかつ降ろされてしまうという事態を選択する結果となった。そこまでしても、「正しい自分」を押し通したかったわけである。

というわけで、私は「自分は正しい」と信じ過ぎる人は苦手である(参照)。

ついでに堀江貴文という人は、マスク着用拒否男性を臨時着陸して降ろした航空会社を批判して、 "「ムカつく」" なんて言ってるらしい。これも含めて、こうしたことというのは、ある意味「子供っぽさ」の現れと感じてしまうのだ。言ってしまえば「駄々っ子」である。

そう思った途端に、Yahoo!Japan ニュースで【安倍首相の成蹊大学時代の “恩師” が苦言 「首相としてもう少し知的になってほしかった」】というニュースに遭遇した。成蹊大学名誉教授の加藤節(たかし)氏が、安倍首相について次のように語っている。

安倍さんは 65歳という年齢の割には、とてもチャイルディシュ(子どもっぽい)だという印象です。国会での品のないヤジをみると、人間的には未熟に感じます。気持ちを抑えられないのでしょう。すぐに「悪夢のような民主党政権」と言うのも、先ほど述べたように他者批判を自己批判に向けられない人の典型です。これも子どもの所作です。

加藤氏が「九条科学者の会」呼びかけ人のリベラル派ということを差し引いても、「言い得て妙」という指摘である。そんなだから、先月、こっちまで ”「ボクちゃん、お腹痛いから早退する」ってことね” なんて、品のない記事を書きたくなってしまったわけじゃないか。

ここから先は完全に端折っちゃうが、我々、いろいろな意味で、もっと大人にならなきゃいかんなと思う次第である。まあ、自分も含めてね。

 

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コメント

同調圧力との共存、反発。

ただこのおっさん、「マスクさえしていれば、周囲は何も言わない。気にしない。」ってところまでは頭が回らなかった様ですね。

アタクシも、マスクは「周囲から気にされないためのアイテム」として、店舗や施設に入るときには使ってます。
(ドラえもんの石ころぼうしですね)

しかしまぁ、フリだけでもできないオトナではなぁ…。

投稿: 乙痴庵 | 2020年9月10日 17:16

乙痴庵 さん:

>マスクは「周囲から気にされないためのアイテム」

これはうまい言い方ですね! (^o^)

投稿: tak | 2020年9月10日 17:29

国会での品のないヤジなんて安倍さんに限ったことではないのに、なぜ加藤氏は安倍さんのヤジだけ品がないと決めつけるのだろう。むしろヤジとしてはおとなしい方だと思う。

アエラは“恩師”とかいてるが“恩師”かどうかは安倍さんが決めることでしょうね。アエラが勝手に決めつけるのはおかしい。だから気が引けるので“”で囲ったんでしょう。必修科目の政治学史を加藤氏が担当していただけで、安倍さんからしたら加藤さんて誰?という程度だろうし“恩師”なんて書くアエラも困った人達だ。アエラも大人にならなくちゃ。

投稿: ハマッコー | 2020年9月11日 12:18

ハマッコー さん:

それは言えてますね。

加藤氏は政治信条的なところから言って、安倍さんにやたら厳しいんでしょう。

ただ、Wikipedia の加藤節氏の項で、次のように語っているのは事実なんだろうと思います。

「安倍君は必須科目の政治学の授業に一度も出席していなかったので卒業できないと思っていた。ところが安倍君は留年もしないで卒業したんですよ。裏口入学あるのは知ってましたが裏口卒業というのがあるのを知って驚きました」

そんなこんなで、加藤氏の安倍評価はメチャクチャ低いようですね (^o^)

投稿: tak | 2020年9月11日 17:24

よくサボっていた、ならまだしも、一度も出席していないというのは異様ですね。
大学生のころからリベラル思想を敵視してボイコットでもしていたのでしょうか。

投稿: らむね | 2020年9月11日 18:46

らむね さん:

「学校の宿題を全然やらないので、乳母が左手に鉛筆をもって書いてやっていた」というエピソードもあるんですから、小学校の頃から変わっていないんじゃないかという気さえします。

宿題やらないならやらないで、ちゃんと怒られる覚悟さえ決めておけばいいのですが、怒られたくもなくて、人に頼ってたんですね。

投稿: tak | 2020年9月11日 19:29

なるほど、そんなエピソードもありましたか。

教育関係のニュースで、時おり「宿題代行サービス」への批判が載ることがあります(無論私も批判的です)。「読書感想文、この本で、3000円」などと、大学生がやったりするのです。
しかし、文部大臣よりも上の国のトップがその有様では、子供たちを教え諭すことなど論外ですね。
あるいは、こう言うべきでしょうか。

「ズルして宿題を他人にやらせても、総理大臣程度ならばなれる」
世も末です。

投稿: らむね | 2020年9月11日 22:27

らむね さん:

>「ズルして宿題を他人にやらせても、総理大臣程度ならばなれる」

事実が証明してるんですから、イヤになりますね ^^;)

投稿: tak | 2020年9月12日 14:47

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