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2020年9月 4日

栃木の難読地名

今日は栃木県に出張。本当に久しぶりで国道 294号から国道 4号に入って、宇都宮まで行った。

200904

昔(我が家の子供たちが小さかった頃だから、30年以上前)は、夏や冬に山形県庄内と妻の郷里である仙台に里帰りするのに、この道をよく通っていた。我が家を夜の 7時過ぎに出発すると、仙台に着くのは真夜中過ぎになってしまうから、かなりの体力勝負だった。

つくばの地から素直に常磐道に乗ってしまうと、当時の終点だったいわき中央インターで降りざるを得ず、そこから東北道の郡山インターまで、国道 49号線という田舎道を延々と西に辿る。この行程は真っ暗な夜道になってしまうだけに、かなりのストレスだった。

しばらくして、国道 294号線で宇都宮の先まで行き、矢板インターから東北道に乗る方がストレスがないとわかったので、常磐道が仙台に延長されるまでは、ずっとこの道を辿っていたのである。それ以来だから、本当に久しぶりだ。

ところで、国道 294号線を辿って栃木方面に向かうと、難読地名が結構ある。上の写真は赤信号で停まった際に撮ったのだが、「益子」は「益子焼」で有名で、「鹿沼」はほとんど問題なく読めるとしても、「上三川」と「真岡」をまともに読める人は少ないだろう。

種明かしをすれば、「上三川」は「かみのかわ」、「真岡」は「もうか」と読む。「もうか」の方は「まおか」の音便だからまだいいが、「上三川」は「はあ?」となる。「かみみかわ」というならならまだわかるが、「かみのかわ」では、どうして「上 - 三川」という表記になるのかさっぱり納得できない。

「今日は一般道を通って宇都宮まで行くんだよ」と言うと、妻が即座に「ああ、あの『もうか』とか『かみのかわ』とか、難しい地名の連続する辺りを越えて行くのね」と応じた。彼女としても、これらの難読地名はよほど印象的で、今でも覚えているもののようだ。

 

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コメント

ひらがな、消えますねえ。
「種子島」って、「種たね・子が・島しま」じゃなくて「種子たね・が・島しま」だって知ってました?

投稿: らむね | 2020年9月 5日 03:27

らむね さん:

「種子島」の場合は「が」という助詞的な部分のかなが消えているので、まだ理解できます。

「鬼ヶ島」とか「猿ヶ島」とか、相撲の「佐渡ヶ獄部屋」とかいう表記は数多く、「種子島」の場合は、「ヶ」を敢えて表記しないということで固定化されたのでしょう。

しかし「上三川」の場合は、それとはわけが違います。

元々は、鬼怒川、江川、田川の 3本の川が流れる土地ということで、「河内郡」内の「三川郷」という地名に由来しています。

http://www.citydo.com/prf/tochigi/kaminokawa/citysales/02.html

この「三川(みかわ)」に「上の(かみの)」が付いて「上三川」になったのだろうと思われます。

しかるに、後から加わったと思われる「上の」の「の」という副次的な音を残す一方で、元々の地名「三川」の頭文字である「み」が消えてしまっています。

もし、「上の」の中に「み」の音があるから、うやむやのうちにそれで代用されてしまったのだとしたら、かなり乱暴な発想と思ってしまいます。

というわけで、モヤモヤ感が消えません ^^;)

投稿: tak | 2020年9月 5日 08:19

さすが、ご存じですねえ。
私なぞは、種=たね、種子=しゅし、の先入観があまりに強くて、「子が”が”じゃないんかい!」ってびっくりしたのです。

三川郷→上三川の変遷は私も調べて知りました。
どうでしょう、もともと「三川=みのかわ」と呼んでいて、「上三川=かみのみのかわ」となり、「みのって1回でいいじゃん」あるいは「みのかわって語感は残したいから”か・みのかわ”でどう」のような変遷でいまに落ち着いた・・・という説は。

投稿: らむね | 2020年9月 5日 09:41

らむね さん:

うぅん、「三川」が「みのかわ」だったとしても、フツーの日本語の感覚では、「上」が付いたら「かみみのかわ」じゃないかなあ (^o^)

そして、「みのかわ」と言ったら、「三本の川」より「三本目の川」というニュアンスかな。

投稿: tak | 2020年9月 5日 10:38

らむね さん:

うぅん、「三川」が「みのかわ」だったとしても、フツーの日本語の感覚では、「上」が付いたら「かみみのかわ」じゃないかなあ (^o^)

そして、「みのかわ」と言ったら、「三本の川」より「三本目の川」というニュアンスかな。

投稿: tak | 2020年9月 5日 10:38

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