DX だの AI だの IoT だの Agile だの
「東洋経済」の "創業90年、老舗が 「DX」 に勝負をかける理由 経営は順風満帆、しかし社内にはある課題が" という記事の見出しに目が止まった。「DX」なんて「デラックス」の(日本だけで通じる)略語とばかり思っていたが今回は違うようで、やれやれ、また新しい言葉を覚えなければならない。
MONSTER-LAB というサイトの説明によると、最近流行りというか、注目の「DX」というのは、"Digital transformation" の略語なんだそうだ(参照)。英語圏では "trans" を ”X” と略すのが普通というのだよね。
意味から言って "trans" は「横切る」とか「横断的」とかいうことで、"cross" という言葉と共通する。だったら ”cross-country" が ”X-country” なんだから、"transformation" も ”X-formation” でいいじゃんということのようなのだ。まあ、それでいいなら日本人としては別に文句ないけどね。
で、問題の MONSTER-LAB のページの末尾には関連項目として、次の言葉を解説したページへのリンクが掲げられている。
AI(人工知能)とは何か?
IoTとは何か?
5Gとは?
「アジャイル開発」とは?
”AI” は ”artificial intelligence" (人工知能)として生活にも浸透しつつあり、実際にいろいろな場面でお世話になってもいるから、まあ、いいだろう。実感としてなんとなくわかったような気になっている。
問題は "IoT" である。下手すると "^o^" とか "_| ̄|○" の類いの顔文字系と勘違いされそうだが、正解は "Internet of Things" (モノのインターネット)という言葉なんだという。今イチ漠然としていて、わかりにくいよね。
「ありとあらゆるモノの意味や状態をインターネットでアクセスして把握したりコントロールしたりすること」というような意味合いで使われているように思うのだが、まあ、いいや。その初歩のことなら普段からやってるような気もするし。
"5G" なんて、「まあ、通信速度が 4G より一段と早くなるんだろうね」ということで納得しておこう。そもそも 4G だってあんまりよくわかって使っているわけじゃないのだから、とりあえずそんなところで充分だろう。
「アジャイル」だけはカタカナで表現されることが多いが、英語では "agile" である。”Argyle” (アーガイル)だとセーターや靴下のチェック柄だが、"agile" は「すばしこい」とか「身の軽い」とかいう意味の形容詞である。一般的には「サルみたい」というイメージがあるらしい。
システム開発において、重厚長大なものを敢えて目指さず、機能単位の小さなサイクルで『計画→設計→実装→テスト』を繰り返していく手法を言うというのだが、まあ、要らん機能まで必死にくっつけるよりも、それが正解なのだろうね。
というわけで、文系としてはこうした言葉についてはあまり突っ込んで理解しようとせず、上っ面を撫でてわかったような気になっているだけで充分という気がしている。
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コメント
ご無沙汰しております。
珍しいミスですね。
"Interet of Things"
Internet of Things
投稿: ヒロ | 2020年9月29日 12:56
ヒロ さん:
ありゃ、本当だ!
訂正させていただきます。ありがとうございました。
投稿: tak | 2020年9月29日 19:29