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2020年10月11日

「巨像恐怖症」というもの

昼前の TBS ラジオ『安住紳一郎の日曜天国』を聞いていると、「苦手なこと」というテーマで聴取者からのメッセージを募集しており、その中に「牛久大仏が怖い」というのがあった。

2010112

このメッセージの主は、「大仏が怖いというのは、前世でよほど悪いことをしたに違いない」と長年にわたり思っていたが、よく調べると「巨像恐怖症」とか「巨大物恐怖症」とか呼ばれるもので、前世とは関係ないとわかったという。これでずいぶん安心したというのだから、よかったね。

その原因についてはいろいろな仮説があるが、その一つに「恐竜などの巨大生物から逃れるための防衛本能の名残」という説があるらしい。大仏様も恐竜と一緒にされては気の毒なことである。

ちなみに上の画像からもリンクした「巨像恐怖症」に関する青木エイミーという人の書いた記事に、こんなトンチンカン記述がある(参照)ので驚いた。

巨像恐怖症を英語で言うと「Colossal phobia」となります。例えば、「私は巨像恐怖症なので今日の遺跡見学は参加せず、自由行動にさせてください」というときには、「I am a colossal phobia, so please do not participate in the tour of today’s ruins and let me move freely.」で通じます。自身にその自覚がある場合には、このワードを覚えておくと、海外で心身に悪影響が出た際も安心です。

"Colossal phobia" はフツーは "colossalphobia" という 1ワードの不可算名詞だから、”I am colossalphobia.” が一般的だが、さらに究極的なまでにイッちゃってるのが、それに続く部分だ。

please do not participate in the tour of today’s ruins and let me move freely.

これだと「(あなたは)どうか今日遺跡の旅行には参加しないでください。そして私を自由に移動させてください」という意味になってしまう。(中学生レベルの英語だから、わかるよね)

こんなことになってしまったのは、「今日の遺跡見学は参加せず、自由行動にさせてください」という元々の日本語からして主語が曖昧すぎるからだ。つまりこのケースでは、直訳してしまった自動翻訳(としか思えない)には主たる罪がない。

こんな翻訳をまんまコピペして「〜で通じます」(いや、通じねえよ!)なんてノー天気に言い切るのだから、エイミースゴい! この人、「日本人とカナダ人のハーフ」と紹介されている(参照)が、ハーフにも「英語音痴」っているのだね。

自動翻訳に頼るぐらいなら、いっそ余計なことは書かなきゃいいのに。

というわけで、私は近頃「自動翻訳恐怖症」(automatic-translationphobia)になりかけている。

 

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コメント

声優の神谷浩史さん(takさんはもちろんご存じないでしょうが、男性アニメ声優日本一の方です)が、「巨大なものが苦手、上野の国立科学博物館にあるクジラのオブジェが怖い」と言われていました。これも巨像恐怖症なのでしょうね。

私は逆に、「小さいものがうじゃうじゃしてるのが怖い恐怖症」です。これも名前ありそうですね。このトラウマを決定づけたのが、10歳ごろに見た映画『黒い絨毯』です。億兆のアリが押し寄せてくる奴です(ぎゃー)。深夜枠で無く、子供が普通に観れる時間、昼間に1人で観た気がします。こんなのを休日の昼下がりに流したTV局に責任とってもらえないかしらん(*_*)

投稿: らむね | 2020年10月11日 22:53

らむね さん:

「〇〇恐怖症」の人に恐怖の内容を説明されると、「なるほど、わかる!」と思って、こっちにも伝染しちゃいそうです ^^;)

そんな番組を垂れ流しにしたテレビ局に、慰謝料を請求できそうな気がしてしまいました。

投稿: tak | 2020年10月11日 23:17

こういうのは校正していて、元の日本語が??なので厄介です。日本語のほうの該当箇所に「文脈を正しますか?(主語が曖昧では?)」や、該当部分に「、私は」を挿入する旨の疑問を出しても、本人はいいと思っているだろうし、読む人も雰囲気でなんとなくわかってしまいそうなので、「どこが変やねん」となってしまう可能性が高いです。
そしてそのまま行ってしまった場合、英文ではtak先生ご指摘のとおりの「なんじゃこりゃ?」な文になってしまいますね。あと、私の、中学生とどっこいどっこいか、あるいはそれ以下の英語力からするとw、英文のほう、観光客が話す英語としてはまわりくどいと思いますがね~(おっ、ハーフの人の英語に意を唱えますか!w)。
ということで、私としては仕事的には、日本語部分に疑問出しをした上で、「英文の該当部分も同様に修正しますか?」とすると思います。本人か編集者(がいれば)が変だと思わなければ修正されませんし、校正者はリライターではないので、このへんが校正者の権限の限界ですね。
とした上で、仕事とは別に、先ほどの「英語がまわりくどい」に対する修正案として、「中学生とどっこいどっこいか、あるいはそれ以下の英語力w」の私が、あくまでも「観光客が話す英語」として以下を提示したいと思います(ドキドキ)。

“I don't want go to foday's monument tour. because,I'm colossalphobia.I want Freetime today.”

投稿: 辺境の黒兎男爵 | 2020年10月13日 14:54

すみません、訂正します(おいおい)
「意」を唱える→「異」を唱えるm(__)m

投稿: 辺境の黒兎男爵 | 2020年10月13日 15:02

辺境の黒兎男爵 さん:

"I don't want go to today's monument tour" は、

"I don't want to go on....." でしょうね。

あっさり言うとすれば、

I’d like to skip the remains tour, for I’m colossalphobia. I’ll spend my time alone today.

って感じかも。

投稿: tak | 2020年10月13日 19:36

「英語にあまり慣れてない日本人の観光客」っぽく、わざとぎこちなく、ストレートにしてみたんでつが(笑)、ちょっとはずしましたかね( ̄ー ̄)あんまり流暢に話すと「こいつ英語に堪能なんだな」と思われて「オゥ!ペラペラペラペーラ」とまくしたてられちゃいますからねww

投稿: 辺境の黒兎男爵 | 2020年10月14日 15:18

辺境の黒兎男爵 さん:

”Go to travel" の悪影響かも (^o^)

投稿: tak | 2020年10月14日 16:52

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