「機能性表示食品」というものがあるらしいが
基本的に健康で病気知らずなもので、歯科医以外の医者の世話になることはほとんどない。そして薬もここ何十年、ちょっと風邪をひきかけてるかな(?)という時の「葛根湯」と、春と秋の花粉アレルギー対策の薬しか飲んだことがない。
そんなわけなので、病気と薬についての知識は子ども以下である。個人的にはこれでハッピーそのものなのだが、一つ困ることは、目の前で病気の苦しみを語られてもなかなかピンと来ないので、深い同情の念を示すのが苦手ということだ。それで「tak さん、案外冷たい」なんて言われたりする。
「そんなのいちいち気にしないで、気分を変えるか、一晩ぐっすり寝るかすれば治るよ」なんて言いたくなってしまうが、「それは、病気の苦しみを知らない人の言い草だ」と恨まれかねないので、決して口に出さないように気をつけている。健康は健康で、なかなかツラいところもあるのだ。
世の中には病気と薬にやたら詳しくて、「この症状にはこの薬、あの症状ならあの薬」と、「あんた、お医者なの?」と聞きたくなるような人もいる。それも自分が病弱なので、必要に迫られてあれこれ知識を蓄積してきた結果らしい。
世の中には「好きこそものの上手なれ」という諺があるくらいなので、「あんた、よほど病気と薬が好きなんだね」と言いたくなるが、これもまた、決して口には出さないようにしている。こんなこと言おうものなら、呪い殺されかねない。
何しろ薬に関してはモロに疎いものだから、3年ちょっと前に ”「医薬部外品だから効くんだ」という CM にビックリ” という記事を書いたことがある。「医薬品なんて効かないけどね」という CM かと思ったが、実は「エナジードリンクとは訳が違う」というココロだったらしい。
それと似たような話で、最近は「トクホではなく機能性表示食品です」という CM がやたら耳に入ってくる。「トクホ」なんて言葉はちっとも知らなかったが、調べてみたところ「特定保健用食品」ということらしい。ただ、そうとわかったところで、実際にどういうものだか見当が付かない。
そして「トクホ」の方が「機能性表示食品」よりちょっとだけ「格上」であるらしいのだ。それでいったいどう違うのか調べてみたくなって、サントリーの "120秒で納得! 「トクホ」と「機能性表示食品」の違いって何?" というページに行ってみた。
ただ、行ってみたはいいのだが、なんだか細かい字がややこしすぎて、悪いけどじっくり読む気になれない。「120秒で納得」どころか、下手すると 30分ぐらいかかりそうだ。
というわけで、この分野は敬して遠ざけておこうと、改めて思ったのだった。
【同日 追記】
らむね さんのコメントのおかげで、「トクホ」の方が格上とわかって記事本文を修正させていただいた。
ただそそういうことだと「トクホではなく機能性表示食品です」というのは、格下であることをわざわざ CM で訴求しているのだね。「医薬部外品だから効く」もビックリのちんぷんかんぷんさだ。JARO の「広告ダメダメ三匹」になりたくないというココロなのかなあ。
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コメント
あれ、これ逆じゃないでしょうか
トクホのほうが格上(条件が厳しい)だと思います
投稿: らむね | 2020年10月16日 21:02
らむね さん:
ありゃ、そうですか。
(改めてリンク先を眺めて)
・・・どうやらそのようですね。
(かくまで、私はこの方面に弱い ^^;)
さっそく修正させていただきます。ありがとうございました。
投稿: tak | 2020年10月16日 22:11