学校でのマスク着用は、必要以上に息苦しいのだね
一昨日の「ニューヨーカーのマスクコレクションがおもしろい」という記事で、"日本の学校だったら、「マスクは白無地が原則。派手な柄のマスクは禁止」なんて言われそうだ" と、半ば冗談のつもりで書いたら、これが全然冗談になってなかったと判明した。
この記事に柘榴さんから、”「言われそう」というか、既にそういう事例がありました” というコメントが付いた。示されたリンク先に飛んでみると、上毛新聞の「マスク 白でないとダメ? 小学校で指導 県議会で県議が指摘」という今年 3月 27日付の記事で、こんな内容である。
新型コロナウイルスの感染拡大でマスクの品薄が続く中、「柄があるマスクの着用を子どもに認めない学校がある」との指摘が、26日の群馬県議会文教警察常任委員会に出席した県議からあった。新年度の学校再開を控え、予防の観点からデザインにかからわず着用を認めるよう、市町村教委へ呼び掛けるよう要望した。
試しに「学校 マスク 白」のキーワードでググってみると、出てくるわ、出てくるわ。大変な数だ。その中からほんの数例を下に挙げてみる。
やっとの思いでゲットしたマスクなのに…学校から来た連絡は『無地のマスクにしてください』
【校則】札幌のとある学校がマスクを白・無地と決めつけ市教委から「色や柄は関係ない、着用を優先すべき」とお叱りを受ける
さらにコトは学校だけじゃなく、職場にまで広がっている。
職場や学校の「白マスク」指定に悲鳴 専門家「管理者の安全感覚鈍い」
ただでさえマスク着用は息苦しいのに、日本の学校や職場の管理者は、これをさらに息苦しくしたいようなのである。
ただ、こうしたニュースは今年の 3〜4月に集中していて、それ以後は影を潜めている。春頃は店頭のマスク在庫が払底していただけに、「感染予防を最優先に考えて、手持ちのマスクの着用を認めるべきだ」という行政からの指導が効いたようなのだ。
とはいえ私としては「めでたし、めでたし」で済ませる気になれない。どうしても気になるのは「白マスクにこだわるな」という行政指導の理由が、ニュースを読む限り「感染予防を優先させろ」という発想一辺倒だったことだ。
これはとりもなおさず「白マスクが入手困難なのだから、手持ちの柄マスクでも仕方ない」ということであり、煎じ詰めれば「本来望ましいのは白無地」と言っているのと、根っこのところでほとんど変わらない。
「マスクのデザインなんて、自由にしとけばいいじゃん!」と、どうして言えないかなあ。
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コメント
当地の子どもたちは、それぞれ好き勝手なマスクを着用しております。
じっくり観察している訳ではありませんが、特段奇抜なデザインではないとは思います。
マスク着用の本来を思えば、中指立てているデザインとかれっどぱぁじ的メッセージとかちゅうかくとか、そんなレベルでなければ、どんなデザインでも構わないと思うんですがねぇ。
思春期の頃の、下着は白!靴下は白!ってのを思い出すばかりです。(スカイブルーのパンツ履いてました)
投稿: 乙痴庵 | 2020年10月28日 19:45
乙痴庵 さん:
>当地の子どもたちは、それぞれ好き勝手なマスクを着用しております。
それはいいですね。
ただでさえコロナは鬱陶しいんですから、マスクぐらい好きにさせてもらいたいものです。
>思春期の頃の、下着は白!靴下は白!ってのを思い出すばかりです。
下着の色の規制なんて、意味ないと思うんですがねぇ ^^;)
投稿: tak | 2020年10月28日 21:54