高校の同級生 A君を追悼する
我が家を出て西に向かい、茨城県道 47号線を通って小貝川を越えると守谷市に入る。この道が関東鉄道常総線を越え、この辺りの幹線道路である国道 294号線と交わるのが「乙子交差点」(「おとご」と読む)だ。三層立体交差が完成して渋滞が緩和されたのは、2009年初めのことである。
上の写真は Wikiwand というサイトから拝借したもので、上の白っぽく見える高架部分が国道 294号線である。今ではすっかり馴染みの道となったが、10年ちょっと前に完成した時は、「こりゃ、便利になったものだ!」と感激したのを覚えている。
何で今頃こんなことを書いているのかというと、この交差点の工事に当たっていたのが、私の高校時代の同級生、A君の経営する会社だったのだ。多分、下請けだったのだろうと思うが。
そして最近、彼の奥さんから年賀欠礼の葉書が届いた。彼が今年の春に亡くなったというのである。同級なのだから享年は私の今の年齢と同じ 68歳。ちょっと早過ぎだ。
今月 21日の ”「長寿国ニッポン」を実感” というタイトルの記事では、親が 94歳と 101歳で亡くなったという欠礼葉書を紹介した。私はこの記事で「78歳ぐらいであの世に行くのが理想的」と書いたが、それより 10年も早く逝ってしまったのでは、奥さんもショックだったろう。
彼は高校時代は柔道部に所属していて、年ごとの同窓会で顔を合わせるほかに、同じ茨城県内に住んでいるのでたまにひょっとしたところで顔を合わせることもあった。いつも明るい雰囲気で、話していても楽しい存在だった。
同窓会で「茨城県民は田舎モンだから、せっかく便利になった乙子の立体交差点で妙な曲がり方をして、道に迷っちまうヤツが多いらしいんだよ」なんて冗談を言っていたのを思い出す。「あの交差点は、道に迷う方が難しいよなあ」なんて、大いに盛り上がったりしていたものだ。
その A君が亡くなったというのだから、そろそろ同級生でもぽつりぽつりとあの世に移るのが出てくる頃なのかもしれない。というわけで今日はささやかながら、A君の追悼記事である。これからは乙子交差点を通る度に、彼の笑顔と明るい話しぶりを思い出すだろう。合掌。
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コメント
今年は私たち夫婦にとっても知人友人の不幸が続きました。
夫のスキー友達と大学の同級生、私の友人のご主人、
会社のスタッフだった女性……。4人が亡くなりました。
夫と「お互い、もう、そんな歳なんだよね」としみじみと話しましたが、
先月、愛猫が癌の闘病の末に17歳6ヶ月で死亡したのも辛かった…。
投稿: さくら | 2020年12月 1日 22:27
さくら さん:
友人知人が連続 4人というのは、かなりお気の毒なことでしたね。
ただ、猫ちゃんの 17歳半というのは、あの世への逝き時だったかもしれません。よく頑張った。
人間が生きている間に(亀以外の)ペットが代替わりするのは宿命で、これはもう、耐えるしかないと学んでいます。
投稿: tak | 2020年12月 2日 16:25