「霞ヶ関の働き方改革」を巡る冒険
HUFFPOST が "いまだに議員対応の 8割が FAX。霞が関の働き方改革を求める署名活動、霞ヶ関深夜閉庁要求運動とは" という記事を報じている。"民間から「霞が関の働き方改革」への署名活動が立ち上がった" というサブタイトル付きだ。
こんな記事である。
2020年 6月~7月に実施された「コロナ禍における政府・省庁の働き方に関する実態調査」(株式会社ワーク・ライフバランス調べ)によると、議員対応がある官僚のうち 83%が電話やオンラインに移行せず対面での打合せを求められたためテレワークできず、4割が 100時間を超える残業、300時間を超えている官僚もいました。また、86%が「議員とのやり取りは FAX だった」と回答しています。
月に 300時間以上の残業だと 1日 10時間以上で、通勤時間を引いたら寝る間もない。あんまりな話なので「これは年間の話?」とも思ったが、それだと 1日当たり 1時間ちょっとにしかならないから、「月に 300時間以上」で正解なのだろう。
そういえば、霞ヶ関の官庁街は深夜に通りかかってもビルの窓が皓々と明るい。一流大学を優秀な成績で卒業しても、官僚にだけはなるもんじゃない。まともに生きたかったら他にすることがありすぎるほどなのに、あたら人生を無駄にしてしまう。
さらに 86%が「議員とのやり取りは FAX だった」という回答に関しても「いつの時代の話?」と言いたくなる。もっともこれに関しては、多少なりとも国会議員の連中と付き合ったことがある者は、「あのジイさんたちのことだもの」と納得してしまうだろう。
今どきはその辺のオバサン同志でも、気軽に LINE で画像や添付ファイルをやり取りしている。それを思えば、国会とはタイムマシンである。彼らの頭の中は「昭和」のままなのだろう。
ニュースなどで国会のやり取りを見て話のレベルにがっかりするのもしょうがない。彼らの頭の中がせめてWindows XP が発売された 2001年(今世紀の最初の年)ぐらいに追いついてくれれば、まだ話にもなるのだが。
さらに「国会期間のための官僚の残業代だけで 102億円」、「深夜にタクシーで帰宅する費用が 22億円」と聞くと、さすがに冷静ではいられない。「おいおい、それってみんな税金だろうよ」と言いたくなってしまうではないか。
とまあそんなわけで国会議員のジイさんたちは、基本的な情報を得るにもいちいち前時代の通信手段を通じて霞ヶ関官僚に頼り、そのために官僚は疲れ果て、本当に優秀な人材は官庁から遠ざかり、国政の改革は遅々として進まない。
ついでだから触れてしまうが、官庁のデジタルシステムは、PC やサーバの性能がとんでもなくひどく、こんな状態らしい。
「(PCの)メモリは 8GB で Outlook を開きながら、Excel で作業して Word 文書も作るとなると厳しい。また共有フォルダなので、誰かが共有の Excel ファイルを開いていると作業できないので、閉じてくださいというメールが飛び交う」
少しはマシなシステムにしてあげなよと言いたくなってしまうよね。
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