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2020年11月13日

『大きな栗の木の下で』の謎が、かなり解けてきた

昨日のエントリー "童謡『大きな栗の木の下で』の謎" の続きである。謎が少しだけ解けてきたので、そのレポートだ。

201113

昨日の時点で、私が長い間思い込んでいた「欧米には栗なんてないから、原詩は "Under the Spreding Walnut Tree" なのではないか」という疑問は氷解し、実は欧米にも「ヨーロッパグリ」というクリは存在するので、"Under the Spreding Chestnut Tree" で何の不思議もないことがわかった。

ちなみにフランス語の "marron" というのは、この「ヨーロッパグリ」、あるいは「マロニエの実」のことであるらしい。ただしマロニエの実の方は毒があって、食用にはならないらしいのだが(参照)。

で、Wikipedia の「大きな栗の木の下で」の項にある「作詞者・作曲者ともに不詳。ヤロミール・ヴァインベルゲルの編曲(1939年)が知られている」という記述に関しては「一体、何のこっちゃ?」と思っていたのだが、しつこく検索した結果、クラシック曲としてレコーディングまでされていることが判明した。

上の画像をクリックすると、Royal Swedish Opera Orchestra の演奏の最初の部分が聞ける。かなりクラシック調にアレンジされてはいるが、聞いてみれば紛れもなく『大きな栗の木の下で』のメロディである。

画像にあるジャケットによれば、Ingrid Tobiasson というメゾ・ソプラノ歌手の歌もフィーチャーされているようなのだが、そこまではアップロードされていないのが残念だ。

通しで聞けないものかと検索したところ、時代物の SP 版から録音したらしいバージョンが見つかった(参照)。プチプチ・ノイズにめげずに最後まで聞いてみたが、歌のないフーガ形式である。

ちなみに Wikipedia の "Under the Spreading Chestnut Tree" の項には。ざっと次のようなことが書いてある。

Anne Gilchrist は、それは「イングランドの古い曲で、多分元々はダンス曲として伝えられ、近年になってモダンにアレンジされたもの」と結論づけている。

というわけで、結論的にはそういうこととしておこう。ちなみに Anne Gilchrist というのは英国の女流作家で、ホィットマンとの交流で知られているらしい(参照)。

明日はさらに、「ダンス曲」という点にこだわって、ボーイスカウトのキャンプファイアー・ソングとして広まった身振り、手振りに焦点を当ててみる。我ながらしつこいことである。

 

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